日本最強の監獄?網走刑務所はなぜ有名なのか!

日本最強の監獄?網走刑務所はなぜ有名なのか!

網走といったら網走刑務所、網走に行ったら「網走監獄(旧網走刑務所)」は外せない観光スポットと言われるくらい有名なのですが、なぜこんなにも刑務所が注目されているのでしょうか。
刑務所なのにここまで有名なのには何か理由があるはずだと疑問に思いますよね。

確かに普通の刑務所であればそこまで有名にならなかったと思いますが、網走刑務所にはその理由がしっかりあります。
ということで、今回は網走刑務所の歴史やなぜ有名なのか、現在観光スポットにもなっている博物館についてお話していこうと思います!

なぜ網走市に刑務所が建てられたのか、その歴史を紐解く

では、まずは網走刑務所の歴史について説明しておきます。

網走刑務所は今から約120年前の明治時代、北海道の右上に位置する網走市を舞台としてその歴史をスタートさせました。
以下の文は網走監獄の公式サイトから引用しています。

村に奇妙な赤い着物に身を包み、手足を鉄の鎖で繋がれた屈強な男達が50人現れます。男達は監視する役人の指示のもと、川に面した森の大きな木を次々と切り倒すと、それを材料に自分達が寝泊まりする小屋を建て始めました。次の月には、また50人の鎖で繋がれた男達が現れ黙々と仕事を手伝い始めます。その次の月にもまた鎖で繋がれた男達が現れ…村の人たちが気がついたとき、そこには千人以上の囚人が生活ができる大きな刑務所ができあがっていました。

引用:監獄秘話 網走監獄のはじまり|博物館 網走監獄

そしてこの刑務所の看板には「釧路監獄署 網走囚徒外役所」という名前が書かていたそうです。

当時の網走刑務所には1200人もの囚人が収監されていたそうなのですが、監視員がそれぞれの家族を続々と連れて村にやってきたことで村の人口は一気に増え、人口増加と共に物売り商人も店を構えだし賑わう村になっていったとのことでした。

多くの犠牲者の上に今の網走があることも忘れずに…

ちなみに一時は「網走=網走刑務所」で有名になりすぎたことを良く思わない者達から排斥運動が起こったそうですが、囚人達のおかげで現在の網走があることは忘れてはいけません。

例えば網走と他の街をつなぐ線路や道路、空港、オホーツクの海の幸をのせる漁船を横付けする港などなど、全て最初につくりあげたのは網走刑務所の囚人達だったのです。

また、これらを作り上げる過程では多くの囚人達が作業の過酷さゆえに命を落としたんだとか。
逃亡防止用に足に足かせをつけたまま働いた中での死者は何と200名以上だそうです。

それを知ると囚人達や普段利用する交通機関に対する考え方も少し変わってきますよね。

網走刑務所はなぜ有名?理由を解説!

網走刑務所画像引用:基本情報|博物館 網走監獄

ではなぜ網走刑務所はここまで有名なのでしょうか。
その理由には網走刑務所が“日本一脱獄が難しい刑務所”と言われていたことが関係しているようです。

網走刑務所に収監される囚人は当時刑期が12年以上にも及ぶ凶悪犯であったことから監視体制が整っており、幾度となく脱獄を繰り返す囚人も運ばれて来たくらいなんだとか。

また、日本には様々な種類の博物館がありますが、展示施設として本物の刑務所を見学出来るのは日本だと博物館網走監獄のみという点も有名な理由の1つです。

現在は展示施設となった網走刑務所ですが、実は1980年代まで使われていたもの。
最近まで使用されていた刑務所の様子を学ぶことが出来るのはとても貴重ですよね。

※現在の網走刑務所は別の場所に移設されおり、旧網走刑務所が展示施設になっています。

かつて受刑者たちが恐れていたものとは…

かつて受刑者たちが恐れていたものとは

かつて網走刑務所に収監されていた受刑者たちには、恐れているものがあったそうです。
それは『独居房』。

自由を拘束される受刑者は監獄内で禁止されている“反則行為”を起こしがちになるんだとか。
そして反則行為を起こした者には懲罰のひとつとして独居房での拘禁があったそうです。
ちなみに、“反則行為”とは以下のものが該当します。

・命令や指示にそむくこと。
・暴力行為や言い争いをすること。
・ものを盗んで食べること。タバコを持つこと。
・決められた以外の物品を隠し持つこと。
・物品を壊したり、汚したりすること。
・禁止されている物品をかくれて制作すること。
・下品な言葉をつかったり、みだらな行いをすること。
・とばくや賭けごとをすること。
・病気を偽って仕事を休むこと。
・仕事をすることを拒否したり、怠けること。
・人の悪口を言ったり、人をそそのかしたりすること。
・わざとケガをしたりすること。
・放火や逃走をすること。

引用:監獄秘話 受刑者が恐れたもの|博物館 網走監獄

独房に入るとその孤独さから心と体が蝕まれるというので相当過酷な環境なのでしょう…。

現在は観光スポットとして有名!博物館『網走監獄』について

現在は博物館『網走監獄』として定番の観光スポットになった網走刑務所。
明治時代、網走刑務所が出来た当初から実際に刑務所内で使用されてきた建物が保存公開された野外歴史博物館となっています。

現在、博物館網走監獄にある最も古いとされる建物は刑務所が網走にできて6年後、つまり今から106年もの前の建物です。
当時は機械ではなく全て手作業で行っていたため、建物を構成する柱や梁には囚人達が削った後が残っています。
網走監獄ではそれらを確認することが出来るため、当時の歴史について触れることが出来るのです。

博物館『網走監獄』の詳細情報

網走監獄の開館情報や入館料金については以下の通りです。

========================
【開館時間】
9:00~17:00(季節によって変動する可能性があります)
【最終受付】
閉館時間の1時間前
【休館日】
12月31日・1月1日
【入場料金】
大人         :1,500円
大学・高校生     :1,000円
小中学生       :750円
団体割引       :20名様以上で2割引き
福祉料金       :750円
網走市市民割引    :2割引き
インターネット割引券 :10%OFF
========================
※料金は全て税込み価格

なお、網走監獄は年中無休となっていますが、季節によって変動することがあるそうなので、事前に調べてから向かうと良いでしょう。

博物館『網走監獄』ではこんな体験が出来る!

博物館網走監獄では建物の見学以外にも以下の体験をすることが出来ます。

監獄ガイドツアー

個人様向けガイドツアー画像引用:監獄ガイドツアー|博物館網走監獄

新型コロナウイルスの蔓延防止対策として現在は休止中ではあるものの、博物館網走監獄では解説員による無料ガイドツアーが行われています。
要点を絞った展示案内をしていただけるということで、今まで多くの方が参加されたとのことです。
このツアーは特に予約をする必要もないので誰でも気軽に参加することが出来ます。

監獄体感シアター

監獄体感シアター画像引用:監獄歴史館|博物館 網走監獄

多くの囚人が犠牲となった厳しい作業の実態を体験することが出来る「監獄体感シアター」を視聴することが出来ます。

なんでも左右前方の3面にはまるでタイムスリップしたようなリアルな当時の道路現場が映し出されており、五感を使って体感出来るようです。

体験監獄食

監獄食画像引用:監獄食|博物館 網走監獄

博物館網走監獄では、「体験監獄食」という現在の網走刑務所で提供されている献立を再現した食事を実際に食べることが出来ます。

再現された献立の内容は麦飯(麦3:白米7)に焼き魚(さんま or ホッケ)、小皿、中皿、みそ汁。

監獄食例
見た目は上記画像のA、Bになるのですが、味噌汁は本来だと番茶になるようです。

監獄食と聞くともっと質素だと思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
意外と食べ応えのある見た目ですよね。

実際に食事を召し上がった方からは「意外においしい」と評判のようなので、博物館網走監獄に行った際は監獄食体験をしてみるのも貴重で良いのではないかと思います。
※2021年12月1日~2022年1月20日まで休業

網走刑務所の歴史を見に足を運んでみては?

というわけで網走刑務所についてのお話は以上になりますが、網走刑務所の歴史やなぜ有名なのか、定番観光スポットとなっている博物館網走監獄の知識は深まりましたでしょうか?
今回の記事を見てもっとア橋尻刑務所について詳しく知りたいと思った方は是非博物館にも足を運んで見てくださいね!

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