最古の国宝登場!北海道白滝遺跡群の出土品が新たに指定される!

最古の国宝が遠軽町に!白滝遺跡群の出土品が新たに指定される

みなさんは国宝について興味を持ったことはありますか?
国宝とはその名の通り“国の宝”
国内における国宝の数は美術工芸品と建造物合わせて1,137件だと言われています。(2023年12月1日時点の情報に更新)
参考:文化財指定等の件数|文化庁

また、そのうち北海道にも国宝に指定されているものがあることをご存知でしょうか?
道内にある国宝は最近までたったひとつだったのですが、今春新たに白滝遺跡群の出土品が指定されることになったというニュースも話題になりました。

実際メディアでも多く取り上げられていたので知らない人はいらっしゃらないかもしれませんが、とても喜ばしいことですので今回は道内2件目の国宝指定となる白滝遺跡群出土品についてお話してみようと思います。
※アイキャッチの白滝遺跡群出土品画像は時事ドットコムより引用

道内2件目!白滝遺跡群の出土品が国宝に登録される

北海道遠軽町にある白滝遺跡群から発見された黒曜石の石器含む出土品が、新たに国宝として指定されることが決まったそうです。
下に載せている画像は国宝「北海道白滝遺跡群出土品」の代表的な石器になります。(撮影:佐藤雅彦氏)

国宝「白滝遺跡群出土品」の代表的な石器
画像引用:国宝「北海道白滝遺跡群出土品」ー白滝ジオパーク

↓こちらは北海道の“水辺”の魅力を発信している「かわたびほっかいどう」に掲載されていた画像です。

埋蔵文化財センターの写真
画像引用:[北海道の川を撮る!]国宝です!!|かわたびほっかいどう

この件について多くのニュース動画がYouTubeでも上がっていましたので、1つ載せておきますね。

上の動画内でも言われているように、国宝指定される対象は以下のものになります。

  • 約3万~1万5000年前の「後期旧石器時代」の遺跡群「白滝遺跡群」の石器類
  • 長さ36センチの国内最大級の「尖頭状石器」など1965点

 

この白滝遺跡群の出土品は道内2件目の国宝指定でありながら、国内最古の国宝となると言われており、多くの方から注目を浴びています。

当時の人は純粋に生活のために作ったわけで、遠い未来に国宝になるなんて思ってるわけもないあたりが、また感慨深い。
旧石器時代の石器が国宝なんて素晴らしいです。
実物を生でみてみたい!
北海道としては誇りに思いますね。
国宝に認められたら本当に嬉しいですね。

また、遠軽町教育委員会の瀬下直人さんからは『評価を頂いたということは、ここに住んでいる人の励みにもなるかと思うし、これから町おこしや地域づくりに貢献できたらいいなと思います』というコメントがされていました。

確かに今回の白滝遺跡群出土品の国宝指定は遠軽町にとって幅広い場面で貢献するのではないでしょうか。

※後に、2023年6月27日(火)の官報号外第134号の告示によって正式に北海道白滝遺跡群出土品が国宝に指定となっています。

黒曜石について

黒曜石?何それ?
そう思う方もいるかもしれないので、簡単に説明しておきます。

黒曜石(こくようせき)は、火山活動によって地上に出てきた粘性の高い流紋岩質などのマグマが、高温・高圧の状態から急速冷却され岩石になったものです。
ガラス質の質感と魅力的な外見を持っています。

以下は黒曜石に関するいくつかの特徴です。

色と外観

黒曜石は一般的な黒色ですが、一部の種類は赤や茶色、青、緑などの色合いを持つことがあります。
また、その表面は非常に鏡のように光沢があり、美しい模様や筋が見られます。

耐久性

黒曜石は硬質で営利な刃を持つことができるため、昔から石器や刃物の生成に使用されてきました。
また、割れにくく非常に頑丈であるため工具や武器としても優れた性能を発揮します。

宝石としての利用

黒曜石は宝石としても非常に人気があり、彫刻やジュエリーの素材として用いられます。
特にカボションカットや彫刻された黒曜石のアクセサリーは美しいものが多いです。

地質学的な興味

黒曜石は火山岩として地質学的な研究の対象ともなっています。
その形成過程や分布を調査することで過去の火山活動や地質学的なプロセスについての知識が深まっています。


いかがですか?黒曜石について理解が深まったのではないでしょうか!
黒曜石はその美しさと実用性から、様々な分野で重要な役割を果たしており、多くの人々に愛されているのです。

北海道の白滝遺跡群って何?

白滝遺跡群は旧石器時代の遺跡群で、国内最大級の黒曜石産地として有名の赤石山の近くにあります。

白滝遺跡群は日本における旧石器研究の黎明期である1950年代より注目され、多くの調査により北海道内、さらには全国的な編年研究に影響を与えてきた。1980年代までの調査は比較的小規模なものが多かったが、1995~2008年に旭川・紋別自動車道の建設工事に伴う大規模な調査が行われ、調査面積・出土遺物とも飛躍的に増加し、約14万㎡から752万点、11.8トンの石器が出土した。そのほとんどは旧石器時代に属し、99%以上が黒曜石製である。これらの整理作業によって多くの接合資料が復元され、膨大な黒曜石資源を背景とした原産地での石器製作の実体が解明されてきている。

引用:白滝遺跡群

今回白滝遺跡群から出土した石器の99%以上が黒曜石製とは!
白滝遺跡群は赤石山から流れてくる川と湧別川の合流点に非常に近いという特徴があるそうなので、出土した石器のほとんどが黒曜石製だったということも納得ですよね。

白滝遺跡群の出土品登録以前は中空土偶が道内唯一の国宝だった

新たに国宝指定されることになった白滝遺跡群出土品ですが、冒頭でもお伝えしたように北海道で国宝指定されるのはこれで2件目!
以前までは中空土偶『茅空(かっくう)』が北海道唯一の国宝でした。

中空土偶「茅空」について

中空土偶「茅空」は縄文時代につくられた土偶です。
国宝には2007年に指定されています。

中空土偶(茅空)画像引用:函館市縄文文化交流センター公式Twitter

時代   :縄文時代後期後半(約3,200~3,500年前)
出土地  :北海道函館市(旧南茅部町)著保内野遺跡
発見年月日:1975年8月24日
大きさ  :高さ41.5cm 幅20.1cm 厚さ7.2cm 重さ1.745kg
所蔵   :函館市(函館市縄文文化交流センターにて保管)

茅空はじゃがいも畑で農作業中だった住民により偶然発見されたもので、中が空洞の中空土偶の中でも国内最大の大きさであると言われています。

また、中空土偶は実用性がある他の土器や石器とは異なり葬送儀礼の副葬品として作られていたらしく、死者に添えられているように集団墓の一角で見つかっているようです。

上の写真を見てもわかるように茅空は発見時から両腕が欠損していたそうですが、これは“死者が生まれ変わる際に健康な体を手に入れられるように” と願いを込め故意に壊されていると考えられているんだとか。
縄文人の精神性の豊かさがここから伝わってきますよね。

そんな茅空は現在函館市縄文文化交流センターにて常設展示されているので、歴史を感じに立ち寄ってみるのもオススメです。

国宝『白滝遺跡群出土品』はどこで見れる?

では、国宝指定されることになった白滝遺産群出土品はどこで見ることができるのかについてお伝えいたしますね!

現在出土品は白滝遺跡群から5km離れた場所にある『遠軽町埋蔵文化財センター』に常設展示されています。
希望をすれば学芸員の解説を聞くことも出来るので、興味がある方はぜひ解説もお聞きになってみてください。

また、遠軽町埋蔵文化財センターは5月~10月の夏期は休館日無しとのことですが、11月~4月の冬期は土日祝と年末年始が休館となるそうなので、訪れる時期によってはその日が休館日に当たっていないかの確認をするようにしましょう。

★遠軽町白滝は、日本最大の黒曜石産地!↓↓

黒曜石は、火山の噴火で誕生した「天然のガラス」です!割っただけでするどい刃物になるため、大昔から人々に利用されてきました。
遠軽町白滝では、北海道にマンモスゾウが住んでいた2万年以上前の遺跡から、この黒曜石で作られた石器が大量に発見されています。
「遠軽町埋蔵文化財センター」で、2万年前の人々が残した本物の石器に触れ、当時のくらしを楽しみながら学びましょう。

★埋蔵文化財センター利用案内↓↓

開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
【夏期(5月~10月)】:休館日なし
【冬期(11月~翌4月)】:土・日曜日、祝日、年末年始(12月31日から翌1月5日まで)が休館日
埋蔵文化財センター入館料(2階)
【常設展示室】
一般320円(*団体260円)、高校生以下160円(団体130円)
*2020年4月1日より入館料が改訂となります。
*団体料金は10名以上から適用となります。
*未就学児は無料です。
*高校生以下とは、小学生、中学生、高校生をいいます。
【年間パスポート】
一般1,050円、高校生以下530円
*発行日から1年間有効です
*体験学習室使用料も適用となります。
学芸員による展示解説
【常設展示室】:無料
*埋蔵文化財センターには、考古学専門の学芸員が常駐しています。
展示室の解説をご希望の方はお気軽にお声かけください。

ちなみに、遠軽町埋蔵文化財センターの常設展示室では本物のマンモスの牙に触れることも出来ます!
マンモスの牙に触れるなんてめったに出来ないと思うので、白滝遺跡群を見るついでに一緒に常設展示室に足を運んでみるとより堪能することが出来て良さそうですね。

遠軽町埋蔵文化財センターでは黒曜石ナイフ作りの体験ができる!

黒曜石のナイフ作り体験
画像引用:遠軽町埋蔵文化財センター|観光・遊び|遠軽町

また、遠軽町埋蔵文化財センターでは、黒曜石を使用してナイフ(石器)作り体験をすることができます。

本物の黒曜石から世界にたった1つしかない自分だけのナイフが作れるなんてとても貴重な体験じゃないですか?
白滝遺跡群出土品を見た後に体験学習に参加すれば大切な思い出になること間違い無しです!

このナイフ作り体験はいつでも・予約なしで参加することができるんだとか。
学芸員や専門スタッフが付きっきりで指導してくれるとのことなので安全性もばっちりですよ◎

また、ナイフ以外にも様々な体験メニューが用意されているようなので、詳しくは下記よりご確認ください!

★ 遠軽町埋蔵文化財センター 2階 体験学習室

遠軽町埋蔵文化財センターに行く際の寄り道は「道の駅 しらたき」へ

休憩を少ししたくなったら「道の駅 しらたき」に立ち寄ってみてください。
この道の駅は自動車専用道路である白滝パーキングエリア(奥白滝IC)に隣接していますが、同時に国道333号線からもアクセス可能。

旭川側から遠軽町埋蔵文化財センターに向かう場合、途中経路にあるため行き帰りの途中に立ち寄ることができる便利な場所です。

ここ以外で道中トイレや休憩できる場所があまりないので、覚えておくと良いかもしれません。
ちなみに道の駅にはレストランと売店が併設されているので、ついでに除いて見るのもおすすめです。

白滝遺跡群出土品がG7環境相会合に!

(2023年4月追記)
道内2件目の国宝指定が決まっている白滝遺跡群の石器をPRしようということで、遠軽町は4月14日(金)に札幌市内のホテルにて行われる“G7気候・エネルギー・環境相会合”のレセプションで展示ブースを出展するようです。

以下、北海道NEWS WEBより引用。

展示の規模などは今後決まりますが、石器のレプリカや解説パネルを置いて出土品をPRするほか、遺跡群がある白滝ジオパークを動画で紹介する予定だということです。
また、4月15日と16日に札幌ドームで開かれる会合の開催記念イベントでも展示ブースを設けて来場者にアピールする予定です。
遠軽町の佐々木修一町長は「この会合は主要国の環境政策の責任者が一堂に集まるので、注目度が高い。白滝遺跡群の価値や魅力を国内外に広くPRしたい」と話しています。

この展示をきっかけにますます注目を集めるのではないでしょうか。

国宝だけじゃない!遠軽町にはワーケーション施設もあります◎

新たに国宝指定される白滝遺産群出土品を見ることができる遠軽町ですが、遠軽町には自然に囲まれながら集中して仕事が出来るコワーキングスペースワーケーションオフィスENGARUがあります。

ワーケーションオフィスENGARU

【アクセス及び詳細情報】~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
所在地     〒099-0213 北海道紋別郡遠軽町丸瀬布上武利53
アクセス    「オホーツク紋別空港」より車で80分
「JR丸瀬布」駅より車で15分
駐車場     200台(無料)
施設開館時間  10:30~16:00
休館日     火曜日・水曜日(詳しくはHP確認)
利用料金    無料
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

「森の中のコワーキングスペース」をコンセプトにしているだけあって、施設内は自然のぬくもりが感じられるつくりになっています。
心を落ち着かせて仕事に取り組みたい人には魅力的な空間かと思います。

ちなみにWi-Fiやコンセント、Webミーティングに便利な個室があるだけでなく、ノートパソコンの貸し出しもあるので身軽で行けるという点もオススメポイントです。

これからワーケーションオフィスENGARUを利用する予定の方は、空き時間で遠軽町埋蔵文化財センターへ足を運んで日本最古の国宝を見に行ってみるのも良いのではないでしょうか!

また、近隣にはワーケーションオフィスENGARUと同時期にオープンしたカフェ&ゲストハウス自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らしもあります。

自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし

ここは自家焙煎コーヒーと共に仕事をするもよし、北海道の自然を感じながらくつろぎのひと時を過ごすのもよしの空間ですので、興味がある方は合わせてチェックしてみてくださいね♪

ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)