今新たな働き方として注目されているワーケーションですが、メリット・デメリットをしっかり把握せずに導入してしまい、導入後に問題が発生しているケースも見受けられます。
トラブルを防ぐためにも事前にメリット・デメリットを把握し、自分たちの環境に合っているシステムなのかをしっかりと見定めることが必要ですね。
そこで今回はワーケーションを導入するうえでのメリット・デメリットについて解説していきます。
【目次】
そもそもワーケーションとはなに?
ワーケーションとは働くを意味する「ワーク」と、休暇を意味する「バケーション」を組み合わせた造語で、特定の場所に縛られることなく観光地などで休暇を取りながら働く、という働き方を表しています。
また、一言にワーケーションと言ってもさまざまな種類が存在し、以下のようなものがあります。
- 日常埋め込み型
日常埋め込み型は会社など、場所に縛られることなく日常的に休暇と仕事とを混ぜて働くことができるスタイルです。
比較的自由度が高いスタイルで、自分のすきな場所で仕事に取り組むことができます。
- 休暇活用型
休暇活用型は有給休暇などの休暇を活用し、仕事と織り交ぜていくスタイルです。
このスタイルは休暇を楽しむことに重きを置いている為、あくまで休暇の合間に仕事を行っていく形になります。
- ブリジャー型
ブリジャー型は出張の前後にレジャーの要素を取り入れて休暇と仕事とを織り交ぜていくスタイルです。
出張の際に前則や延泊などを行い、足を運んだ土地で仕事だけではなく余暇の時間も楽しむことができます。
- オフサイト会議・研修型
オフサイト会議や研修型は、普段行っている会議や研修を会議室などではなく観光地などで行って合間に休暇を入れるスタイルです。
このスタイルは会社などの大きな単位で行うのではなく、部署ごとなどの小規模の単位で行う形になります。
このような普段とは異なる環境で仕事を行うことで、仕事に対するモチベーションを向上させたり、新たなアイデアを作り上げられたりすることが期待されています。
ワーケーションを行うメリット7選
ワーケーションのメリット ① 採用力の強化
現代において仕事の自由度は企業選びにおいて重要な要素になっています。
その中でテレワークのみならずワーケーションも取り入れている企業は他の企業との差別化ができると同時に、その企業を魅力的に感じる人が多いです。
これにより優秀な人材の確保が実現でき、企業の成長に直結させていくことができます。
ワーケーションのメリット ② 従業員の満足度の向上
ワーケーションを取り入れることで、従業員が普段とは異なる環境でリフレッシュしながら仕事に取り組むことができます。
リフレッシュしながら取り組めることでストレスも最小限に抑えることができ、満足度の向上とともに離職率の低下につなげることができます。
ワーケーションのメリット ③ 有給取得率の向上
ワーケーションを取り入れることで、普段長期で取得しづらかった有給休暇も気軽に取得しやすくなります。
これにより有給を取得する罪悪感がなくなるとともに有給の取得率が上がり、企業のイメージ向上にもつなげることができます。
ワーケーションのメリット ④ 気分転換がしやすい
ワーケーションは慣行を楽しみながら両無を行えるため、気分転換が容易です。
観光地などで仕事をするので、疲れた時は出かけたりして遊ぶことができます。
気分転換はストレスの軽減につながるので、作業の効率化にもつながります。
ワーケーションのメリット ⑤ 作業の効率化
ワーケーションは周囲の目を気にしながら仕事をしなくてすみます。
誰かに急に話しかけられたり、自分の仕事ぶりを見られるというストレスが少ないので、自然と作業の効率化が期待できます。
ワーケーションのメリット ⑥ 働くスタイルの選択肢を増やすことができる
働き方の選択肢を増やすことは非常に重要です。
最近ではワークライフバランスを気にする人も増えている中で、働く選択肢を増やすことは労働力を増やすことにもつながります。
例えば子どもがいるので、家や子どもと出かけた先で働きたい、自分の価値観を増やすために新しい刺激を受けられるところに移動したいなど様々な需要に対応できるので定着率の向上も見込めます。
ワーケーションのメリット ⑦ 地域の活性化や観光の需要創出
ワーケーションのメリットは従業員や企業だけに留まりません。
人が多い休日以外の観光客の増加が見込ますし、実際に環境を気に入ってもらえれば地方の移住者が増える可能性もあります。
また平日に観光地を訪れることができるとゆったりと観光地を楽しめますし、何より宿泊費が安くなるといったメリットもあります。
ワーケーションを行うデメリット6選
ワーケーションのデメリット ① 導入、運用する際のコストがかかる
ワーケーションは遠方での仕事を可能にするシステムですが、そのためにはインターネット環境やオンラインでの会議ツール、チャットツール、さらにはパソコンやスマホなどのハードウェア機器を用意する必要があります。また旅行先の費用を従業員が負担することが前提の企業が多いように見受けられます。
多額のコストがかかる点がデメリットと言えるでしょう。
ワーケーションのデメリット ② 労働時間の管理が難しい
ワーケーションは場所や時間を問わずに働くことができるのがメリットである一方、一人一人の労働時間の管理がしづらくなるのがデメリットです。
勤怠管理システムなどを導入するというのも一つの手ですが、新たにシステムを導入するとその管理も必要になるという懸念点もあります。
ワーケーションのデメリット ③ 人事評価をするのが難しい
ワーケーションは働いている姿を目で確認することができません。その為、仕事への姿勢や頑張りが分からず結果だけの評価になりがちで人事評価が難しいのがデメリットです。
これまで通りの人事評価ができないことにより、評価基準を定めるところから再度考えなければならなくなります。
ワーケーションのデメリット ④ セキュリティ面のリスク
ワーケーションは場所を問わず働くことができるのがメリットである一方、情報漏洩のリスクが高まります。
また、パソコンやスマホの紛失リスクも高まる為、それぞれの対策を予め考えておく必要があります。
ワーケーションのデメリット ⑤ 感染症のリスク
もちろん人が集まるところに行けば、感染症にかかるリスクも考慮にいれなければなりません。
万が一クラスターが発生すると地域によっては高齢者への感染や、自身の体調管理も難しくなります。
ワーケーションのデメリット ⑥ 受け入れ先の環境設備に費用がかかる
もちろんワーケーションを観光地や地方で導入するとなると受け入れ先にも費用がかかります。
特にワーケーションのためのインターネット設備を整えるのは、より高度なセキュリティや接続環境を整える必要があり、同時に維持費も計算に入れなければなりません。
利用者数によっては維持費が高くなるというデメリットも考える必要があります。
ワーケーションのデメリットもしっかりと把握して予め予防策を考えておこう
ワーケーションは自由度が高まり、仕事に対するモチベーションも向上する一方でさまざまなデメリットも浮上してきます。
しかしワーケーションは従業員・企業だけでなく地域や観光地の活性化にもつながるので、今後も拡大する可能性はあります。
今回解説した内容をしっかりと理解したうえで予め対策を考え、トラブルのないワーケーションができるように努めていきましょう。
この春完成した遠軽町のワーケーションスペースも要チェック!
画像・引用元:遠軽ワーケーションライフ
この春新たに遠軽町に誕生したワーケーションスペースでは、遠軽の広大な自然に触れつつ普段とは違う環境で仕事に取り組むことができる、とっておきの空間を用意しています!
ぜひ、ワーケーションオフィスENGARUと併せてチェックしてみてくださいね♪
ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)