ワーケーションはなぜ普及しない?その理由と普及に向けた課題について解説

コロナ渦により、耳にする機会が増えたワーケーションという言葉ですが、
実際にワーケーションを経験したことのある人はほんの一握りであることが現状です。
働き方の多様化が進んでいる昨今でなぜワーケーションはなぜもっと普及しないのでしょうか?

そこで今回はワーケーションが普及しない理由と、普及させるために課されている課題について解説していきます。

実はワーケーションという言葉は以前から存在している


ワーケーションという言葉を聞くと比較的新しい言葉と感じる方も多いようですが、
実はこの言葉は2000年代後半ごろから既に存在していました。
2000年代後半というとコロナウイルスが流行する前まで遡る為、「?」と感じる方も多いかもしれませんが、
2010年の後半ごろにはインターネット上では既にワーケーションという言葉が使われてきました。
コロナウイルスが流行するまではインターネット上に留まるほどだったこのワーケーションという言葉が、コロナ渦になって働き方の多様化が進み始めたことで現実世界でも耳にすることが急激に増えたのです!
さらに掘り下げると2020年の7月に日本政府が行った「Go Toキャンペーン」の一環で普及に力を入れだしたことで多くの人から認知されるようになったのです。

ワーケーションは一般の人に認知されている?実際の導入率は?

観光地やリゾート地で休暇を取りながら仕事に取り組むことができるワーケーションですが、コロナ渦以降一般の人にも広く知れ渡り、その認知度は80%以上にも増加しました。
ですが、実際にワーケーションの制度を取り入れている企業は40%ほどに留まり、以前より進んだとは言えるものの全体の半分にも満たないのが現状です。

働き方の多様化が必要ということは理解されているものの、新しい制度を取り入れることの難しさがこの結果に出ていると考えます。
導入に向けた多くの課題に直面しているのが分かります。

多様化の時代にワーケーションはなぜ普及しない?その理由とは

ワーケーションが普及しない理由はいくつかあり、内容によってはすぐに課題解決することが難しい内容もあります。

  • 業種としてワーケーションが向いていない 61.7%
  • 「ワーク」と「休暇」の区切りが難しい 43.2%
  • 適用できる部署や従業員が限定的になるため、社内で不公平感が生じる 24.1%
  • ワーケーションにあまりメリットを感じない 35.7%
  • 情報漏洩の可能性がある 33.5%
  • 労災適用の判断が難しい 33.1%
  • 社員の勤怠管理及びそれに伴う給与計算が難しい 27.4%
  • ワーケーションの定義とその制度がよくわからない 24.8%
  • 導入後の評価や効果の可視化が難しい 23.3%
  • 人事制度の導入及び就業規則の変更に手間がかかる 18.8%
  • 企業側と従業員側の費用負担の整理が難しい 16.9%
  • 労働組合や社員から要望が上がってこない 16.9%
  • 経営者・役員よりの理解や指示を得られない 8.3%
  • その他 3.0%

引用元:『新たな旅のスタイル』に関する実態調査報告書

また、フリーのアンケート結果では以下のような回答が挙げられており、これらがワーケーションが普及しない理由となっています。

  • 旅行中に仕事をしたいと思わない
  • そもそも休暇に仕事を持ち込む発想が理解できない。 雇用形態そのものが、会社にしばられない、フリーランス契約等によるものを考えてしまう
  • できない(職種で無理)
  • 予定はない
  • 仕事の内容が適さない

引用元:『新たな旅のスタイル』に関する実態調査報告書

仕事の内容自体がワーケーションに向いていないことから将来的にもワーケーションの導入が難しい企業から、制度が成り立っていないことや理解がないことでやむ負えずワーケーションを導入できていない企業など、ワーケーションが普及しない理由は幅広く存在します。

普及しないワーケーションの課題を解決するには

さまざまな理由で普及しないワーケーションですが、少し工夫をすることで改善される課題もいくつかあります。
以下のような点で悩んでいる場合は是非参考にしてみてください。

【勤怠管理】
勤怠管理をクラウド上で行うことができるソフトを導入したり、チャットツールを使用し、不在時間や勤務開始時間、勤務終了時間を共有できるようにしたりしましょう。

【労災補償】
「自宅から宿泊場所への移動中に起こった負傷」「業務終了後に仕事を行っていた場所から飲食店への移動中に起こった負傷」「業務の前後や休憩中に起こった負傷」は労災補償の範囲に含まれます。
その一方で、飲食店で酔っ払ってしまった際に起こった負傷やプライベートの旅行場所から宿泊する場所への移動中に起こった負傷は労災補償される可能性が低いため、予めこれらをしかりと従業員に周知しておきましょう。

【評価方法】
仕事の内容によってはプロセス重視の評価制度から結果重視の評価制度に変更したり、客観的に阪大しやすいように評価に数値を用いたりするなど工夫をしてワーケーションでの仕事でも評価がかたよらないようにしましょう。

【費用負担】
宿泊費や旅費、観光日、食費、通信費などワーケーションにかかる費用は予め各項目だれが負担するのかを予め明確にしておきましょう。

ワーケーションが普及しない理由を理解して課題解決に努めよう


ワーケーションが普及しないのはそれぞれ企業によって理由があります。
ただ、その理由があるからと言って諦めるのではなく、働き方の多様化が進む日本で取り残されることが無いようにしっかりと課題に向き合い、社員の満足度向上のために努めるようにしましょう!

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