網走の有名スポット「網走監獄(旧網走刑務所)」
日本一脱獄が難しい刑務所で知られ、本物の刑務所を見学できるのは日本だと網走監獄のみということで網走を代表する観光地となっています。
そんな人気のスポットで楽しめる食事が「監獄食」です。
館内にある監獄食堂では現在の網走刑務所で実際に食べられている昼食メニューを再現した料理を食べることができます。
刑務所のご飯は美味しくないのかな?と思いきや実際に食べた人の感想をみると「意外にも絶品!」と評判のようでした。
ということで、今回は網走刑務所の監獄食についてお話していこうと思います!
【目次】
最果ての地!網走刑務所はどんな所だった?
網走刑務所は、明治時代から1980年代まで刑期12年以上の重罪人を収監していた日本でも有数の厳重牢獄でした。
その監視体制は厳しく脱獄はもってのほか、他の刑務所で幾度となく脱獄を試みた囚人が運ばれてくるほど厳しい環境だったそうです。
網走刑務所に収監された受刑者たちはその受刑者に適した処遇のグループに編入されます。
そこでの働きぶりを見て努力する者には報いとして加算点が与えられ、成績優良者には面会回数や面会時間の増加、テレビを自由に見る権利、居室に親や配偶者、子供の写真を飾ることが許されるなど優遇処置がされました。
また、当時の網走の冬は気温が零下20度まで下がる極寒地だったそうで、厳しい寒さでの生活はかなり辛く最果ての地とも呼ばれていました。
そんな生活の中で受刑者の唯一の楽しみが食事でした。
網走監獄の歴史
網走監獄は明治42年に火災に見舞われほぼ全焼しています。
火元はわら工場。燃え上がった火は強風にあおられてさらに拡大し全てを灰にしました。
その後、復旧工事が行われ火災から3年後の明治45年に復元。
当時の網走地方では珍しい近代的な建物でした。
こうして一時期は日本で最も近代的と言われた網走刑務所も昭和48年から進められてきた新築工事によって何度も生まれ変わり現在は赤レンガの壁だけが残されています。
ちなみに、現在の網走監獄の様子は公式Twitterで随時更新されています。
網走監獄の豆知識やキャンペーン情報など紹介しているので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
開館情報 9:00~17:00(※入館受付16時まで) 休館日 12/31・1/1
入館料金 大人1.500円 高校生(※学生証をご提示ください。)1,000円 小中学生 750円
団体割引 20名様以上 2割引 福祉料金 750円 網走市民割引 2割引
アクセス JR網走駅から約4km、女満別空港から約18.5km
住所 〒 099-2421 北海道網走市字呼人1-1
電話番号 0152-45-2411
網走刑務所で味わえる監獄食とは!?
画像:博物館 網走監獄
監獄食と聞くと「くさい飯」というイメージがありませんか?
刑務所で出されるご飯は白米と麦を混ぜたものがほとんどで、昔は麦の精製技術が低かったため麦独特の匂いがし「くさい飯」と呼ばれるようになったそうです。
刑務所の別名「むしょ」の由来は、出されるご飯が白米100%ではなく麦6割、米4割の麦飯だったことに由来するのだとか。
ここ旧網走刑務所では平成18年の提供開始以来、人気が徐々に高まり1年間で1万3000食を提供したこともあるそうです。
監獄食
監獄食はAとBの2種類あります。
メインは肉ではなく魚。北海道産のさんまとほっけが選べます。
写真にあるおかずは切り干し大根と春雨サラダ(A定食)、ふきの煮物と山芋(B定食)、そして両方に味噌汁(本来の刑務所では番茶)がついてきます。
※時期によってメニューが変更する場合あり。
それにしても、とても栄養バランスの取れた食事だと思いませんか?
実は刑務所の食事は栄養士が献立を考えています。
栄養士の中には実際に炊場に入り受刑者に調理指導を行うこともあるそうです。
こうして食にこだわるのは受刑者の健康管理のほか、食を通して受刑者の生き直しを支えていきたいという思いが込められているから。
網走の監獄食堂ではそんな思いを感じながら監獄食を味わうことができます。
貴重な体験としてお子さんにもおすすめです。
監獄食を食べた人の感想
実際に監獄食を食べた人の感想をGoogleマイビジネスの口コミを参考に見ていきたいと思います。
監獄食Aのさんまが本当に美味しい‼️
とても脂が乗ってて最高でした!
今度はBのホッケ食べてみたいなあ〜
監獄食を食べる事が出来ますが…美味しいです(笑)。一度海外からのお客さんを、洒落で観光として此処に連れてきて、食事をしてもらいましたが、「美味しい!本当に監獄の食事なのか?」と言われてしまいました(笑)。実際に非常に健康的で美味しく食べる事が出来ますので、話のネタに一度どうぞ。営業時間?が短いので、注意してください。
前回網走監獄に来た際は時間が間に合わず、今回どうしても食べたくて寄りました。麦3、白米3と実際はもう少し麦が多いそうですが、めっちゃバランスよもいいし、美味しいし、ある意味凄く贅沢やなと感じました。厨房の方とも少しお話させて貰いましたが、まだ他にもメニューがあるようなので、また訪れたい場所です。
受刑者の食事を再現した定食が食べられる。とても美味しいのだ(私は魚定食がお気に入り)。これなら刑務所に入りたいと思うのはまずいか…。全国的に見ても珍しい施設でとても興味深い。
普通に美味しかった
味噌汁も塩分控えめでさすが刑務所飯だけあります
ほっけもホクホクで美味しかった
また食べたい
Googleマイビジネスの評価は★3.9。
皆さん美味しいと絶賛しています。
海外の方の口にも合うようなので北海道旅行のおすすめスポットとして教えてあげるのもいいですね。
ちなみに、網走市長は網走を訪れるお客さんのおもてなしに監獄食を使うそうです。
市長の元に来るお客さんは何回か網走に来たことがある人も多く、網走の名産は食べ慣れてしまっているので監獄食という斬新なものを提供することで興味を引いてもらうみたいですよ。
監獄食堂に行ったらもお土産も要チェック
監獄食堂の近くにある直営のミュージアムショップでは網走監獄ならではのお土産を購入することができます。
おすすめは面白お土産。
「おつとめごくろうさまです」「脱獄囚」「模範囚」などの文字が印刷されたTシャツや「網走監獄から帰りました」とパッケージに掛かれたきな粉餅、さらに手錠のミニストラップも監獄ぽいお土産でおすすめです。
また、人気アニメ「ゴールデンカムイ」に網走監獄が登場したことから、「ゴールデンカムイ」のイラストが描かれた商品も置いているそうですよ。
監獄食堂がある網走はこんなところ!
監獄食堂がある網走市は流氷が接岸する街として有名。
オホーツク海の恩恵を受けた鮮魚がとても美味しく「観光だけじゃなく住むにも良いまち」として市民からも愛されています。
そして人気の観光スポットは網走刑務所だけではありません!
オホーツク流水館や北方民族博物館など自然・歴史を感じられる名所があふれています。
とくに北方民族博物館はオホーツク地方に昔から住んでいたアイヌ民族の歴史を知れる日本で唯一の博物館で希少価値の高い収蔵物などが保管されています。
他にも四季折々で楽しめる花畑の公園や季節ごとのイベントなどいつ来ても見所がある街です。
食べて・見て・体験して・学んでと都会では味わえない自然を感じることができるのも魅力的ですよ。
時間がなくても楽しめる!網走旅行に監獄食堂をプラスしてみて!
監獄食堂は入館料なしで利用することができます。
そのため、館内をゆっくり見て回る時間がなくてもしっかり雰囲気を楽しむことができます。
周辺にはオホーツク流氷館や網走湖があるので網走旅行の工程に組み込むのもおすすめです。
また、冒頭でもお話したように、展示施設として本物の刑務所内で監獄食を味わえるのは網走のみなので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
住所:099-2421 北海道網走市字呼人1-1
時間:11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
電話番号:0152-45-2411
記事内画像引用:博物館網走監獄
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