リモートワークが定着しはじめてから新しい働き方として「ワーケーション」「ブレジャー」という言葉をよく耳にするようになりました。
どちらも注目されている働き方ですがイマイチ違いが分からないという方も多いと思います。
そこで今回はワーケーションとブレジャーの違いについて、それぞれの特長やメリットをお話しながら紹介していきたいと思います。
最終更新月:2024年8月
【目次】
「ワーケーション」とは?
ワーケーションは英語表記でWorkcationと書き、
work(仕事)とvacation(休暇)を組み合わせた造語です。
旅先や帰省先など自宅以外の場所で休暇を取りながらリモートで働くことをいいます。
もともとは2000年代初頭にアメリカで生まれた考え方で、日本に入ってきたのは2017年頃です。
リモートワークが注目され始めた時期に日本航空がワーケーションを導入したことがきっかけと言われています。
入ってきたばかりの頃はごく一部の企業だけの導入でしたが、2020年新型コロナウイルスの影響によりリモートワークが一気に広まり、同時にワーケーションの認知度も急速に高まりました。
withコロナ生活3年目を迎えた現在は国が推奨する働き方となり、導入する企業も増えてきています。
「ブレジャー」とは?
ブレジャーは英語表記でBleisureと書き、
Business(仕事)とLeisure(余暇)を組み合わせた造語です。
出張で訪れた場所で滞在を延長して休暇を楽しむことをいいます。
真面目な日本人は出張の仕事を済ませたらすぐに帰社する文化が根付いていますが、海外では出張ついでに観光を楽しむブレジャーのスタイルが定番となっており、多くのビジネスパーソンが出張のたびに個人的な旅行を組み合わせています。
日本ではブレジャーの世界的な広まりを受け2020年初頭から観光庁主導でプレジャー促進連絡会を開催し本格的な普及活動を始めました。
しかし、まだ知名度が低いというのが現状です。
「ワーケーション」と「ブレジャー」の違い
よく似ているワーケーションとブレジャーですが大きな違いは
\\行き先やプランの自由度//
という点にあります
ワーケーションの最大の特長は仕事をする場所を好きに選べることです。
・自然溢れる場所で仕事をしたい!!
など、仕事をする場所を選んでから、そこで行う仕事量を調整します。
仕事で来ているというよりプライベートで来ている感覚が強いイメージです。
一方、ブレジャーはあらかじめ会社が決めた出張先で観光を楽しむものになります。
基本的に仕事の前後で休暇の時間を取り仕事への支障が出ない程度に楽しみます。
仕事だけしに行くのはもったいない!
交通費を節約して旅行したい!
など、せっかく観光地に出向くなら旅行もすれば一石二鳥だよねというのがブレジャーの特長です。
ワーケーションとブレジャーは似ているようでハッキリとした違いがあります。
どちらを活用するかは個人のワークスタイルに合わせて決めるのがおすすめです。
仕事に休暇をプラスするのがブレジャー(メインが仕事)
ワーケーションのメリット
ワーケーションのメリットを紹介します。
作業効率が上がる
オフィスに行くと、どうしても同僚や上司など周りを気にした働き方になってしまいます。
細かい雑用も多く生産性だけを考えると十分な環境だと言えません。
また、自宅で仕事をする場合も家事やスマホなど誘惑が多く集中できないことがあります。
ワーケーションは仕事に集中できる環境が整っています。
「プライベートとの切り替えができなそう」と思うかもしれませんが、しっかりとオンオフの切り替えができればリフレッシュしながら仕事をすることができるので、結果的に作業効率の向上に繋がります。
リフレッシュできる
ワーケーション行う場所としておすすめしたいのが自然溢れる場所です。
北海道や長野、沖縄などリゾート地と呼ばれるような場所は騒がしい都会では感じることができない穏やかな空間で仕事をすることができます。
また、自然の緑を見ることで目の緊張を緩める効果、気持ちを安定させる効果、体の緊張をほぐす効果が期待できます。
長時間のパソコン作業で凝り固まった心身をリラックスできるのもワーケーションのメリットです。
家族との時間をしっかり取れる
ワーケーションは子供の長期休みに合わせて働くことができます。
例えば子供の夏休みは1ヶ月と長いですが親の夏休みはとれても1週間と少ないですよね。
もし、長期間休みが取れたとしても仕事のことが気になってしまいゆっくり休めないと思います。
ワーケーションは旅行にプラスしてできるので家族との時間を過ごしながら働くことができます。
子供の成長も見逃すことがありません♪
ブレジャーのメリット
続いてブレジャーのメリットを紹介します。
仕事のモチベーションが上がる
仕事後に楽しみがあると仕事へのモチベーションが上がりますよね。
ブレジャーは仕事が終わればあとは自由な時間なので十分に休暇を堪能することができます。
出張は移動が大変にも関わらず移動時間は労働時間に認められないことがほとんどです。
「出張疲れ」という言葉があるほど労力を使います。
出張が嫌だなとストレスを感じている方はブレジャーがおすすめです。
費用を抑えて旅行ができる
出張先への移動費が経費で落ちるということは、ブレジャーで訪れる先の交通費を節約できるということです。
会社によっては、ブレジャー後の帰りの交通費は自費でという場合もありますが、行きの交通費は会社負担になるケースが多いので普通に旅行へ行くよりも費用を抑えることができます。
交通費で浮いた分のお金は食事やお土産代に回すこともできますよ♪
有給休暇の取得がしやすくなる
2019年4月から有給休暇の有時季指定が義務づけられました。
しかし、未だに取得率が改善せず目下の課題です。
ブレジャーは有給休暇を取って休暇を楽しむものです。
そのためブレジャーを導入することで、会社全体で有給取得がしやすくなり、効率よく取得を促すことができます。
また、新しい働き方の導入ということで新たな人材の確保にも繋がります。
時代に合った働き方は企業の魅力のひとつです。
長い目でみても、離職防止・人材確保への効果が期待できます。
ブレジャー導入には懸念点もある
ブレジャーの導入にはメリットだけでなく、いくつか懸念点も存在します。
移動費や宿泊費の負担
一般的な出張では、移動費や宿泊費は「業務を遂行するための必要経費」として会社が負担します。
しかし、休暇中の宿泊費を企業が負担する義務はありません。ブレジャーの場合、出張時の宿泊を延長して休暇を楽しんだり、出張後に別の場所に移動したりするなど、様々なケースが想定されます。そのため、企業は会社が負担する出張費用の範囲を明確に示す必要があります。
インターネット環境の不安定さ
リモートワークを行う場所によっては、インターネット接続が不安定な場合があります。これにより、オンラインミーティングや業務の進行に支障をきたすことがあります。
ワークライフバランスの混乱
ブレジャーによって仕事とプライベートの境界が曖昧になると、ワークライフバランスが崩れる可能性があります。特に、レジャーの時間が仕事のストレスを完全に解消できない場合、逆に疲労感が増すこともあります。
以下のような懸念点に関して、うまく対策を考えることでより効果的なブレジャーを行うことが出来るでしょう。
おすすめのワーケーション施設
先ほどワーケーション先を選ぶポイントとして「自然溢れる場所が良い」とお話しました。
ここでひとつ、オススメのワーケーション先を紹介したいと思います。
【北海道・遠軽町】です!!
2022年4月にワーケーション施設がオープンしました。
ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)
『ワーケーションオフィスENGRU』
施設の近くには日帰りで楽しめる温泉や、家族で思いっきり遊べるオートキャンプ場、北欧風リゾートホテルなどが点在しています。
北海道の大自然を味わえるだけあってリフレッシュ効果は抜群です。
同じく遠軽町にある『自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし』は、森に暮らす野生動物たちに囲まれ静かに佇むカフェ&ゲストハウスです。
香り高い珈琲を味わいながら仕事をすることができます。
どちらの施設も都会では感じることができない、ゆったりとした時間を過ごせることが魅力的です。
騒がしい日常に疲れたという方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
ワーケーションとブレジャーの違いまとめ
今日は、「ワーケーション」と「ブレジャー」の違いについてご紹介しました。
改めて違いをまとめると、
★ブレジャーは仕事にプラスして休暇を楽しむもの(主が仕事)
それぞれに良さがあり、どちらもメリットが大きい働き方です。
有給取得の必要があるブレジャーは難しいとしても、ワーケーションは自分のスケジュール次第で活用することができるので挑戦しやすいと思います。
あと1ヶ月半で夏休みシーズンが始まります。
今年の夏はワーケーション・ブレジャーという新しい働き方で家族との時間を過ごしてみてはいかがでしょうか♪