白滝遺跡群から国内最古の国宝!旧石器時代を体験、遠軽町で黒曜石の石器づくりに挑戦

白滝遺跡群から国内最古の国宝!遠軽町で黒曜石で石器づくりに挑戦

遠軽町白滝は日本最大級の黒曜石産地です。

遠軽町埋蔵文化財センターでは、国宝に指定された白滝遺跡群から発掘された黒曜石を使った石器づくりの体験ができます!石器の他にも、まが玉、オリジナルのアクセサリーなど、旅の思い出や記念におすすめですよ♪

遠軽町白滝の周辺には、美しい自然が広がっており、温泉やトレッキングなど、様々なアクティビティを楽しむことができます。黒曜石の採取や石器づくりなど歴史に触れるとともに、自然と触れ合い、北海道ならではの体験をしてみてはいかがでしょうか。

白滝遺跡の特徴は?

白滝遺跡遺跡群とは、遠軽町白滝に位置している旧石器時代の遺跡群です。
赤石山は、世界的に有名な黒曜石の産地であり、その山全体から黒曜石が採れます。そのため、豊富な黒曜石を利用した旧石器時代の遺跡が、多数見つかっているのですね。

地表から約1メートル下にある場所からは、湧別技法による細石刃を含む石器群が…!
湧別技法という石器の作り方は、東北地方からアジア一帯に広がっている特徴的な細石刃の作り方で、北海道の湧別川沿いにある白滝遺跡群で見つかった石器から名づけられたものです。
当時としては、最高級の石器だと言われていますよ。

白滝遺跡群で発見された石器には、大小の尖頭器、大型両面調整石器、舟底形石器などが含まれ、総数は460万点、重量は10トンにも及びます。

白滝遺跡群の黒曜石で石器をつくる!国宝級の切れ味を体験しよう

白滝遺跡の黒曜石で石器をつくる!国宝級の切れ味を体験しよう

遠軽町埋蔵文化センターとは、遠軽町にある遺跡から発掘された文化財を収蔵し、展示し、活用を目的とした施設です。ここでは旧石器時代の石器工房「白滝遺跡群」の全てを、展示や体験を通じて学ぶことができますよ!

また、石器づくり体験では、実際に2万年前の人々が作った石器に触れ、先人たちの生活と知恵を学ぶことができ、子どもから大人まで当時の生活を楽しみながら学べると人気です♪

対象 小学3年生~
難易度 ★★★★
所要時間 60分
材料費 300円
注意事項 黒曜石のカケラは非常によく切れるので注意が必要です。
体験する際は必ず靴・靴下・長ズボンを着用してください.

 

 

石器づくり体験では、ヤリの先につける尖頭器(せんとうき)をつくりますよ♪
黒曜石は「天然ガラス」とも言われるように、割っただけでも鋭い切れ味をもつので、油断すると簡単に手や指を切ってしまいます。
体験の際は、じゅうぶんに注意して行ってくださいね。

黒曜石って?

黒曜石は、火山の噴火により地上に出てきたマグマが冷えて固まったものです。

白滝では、およそ300万年前以降の大規模な火山噴火により、白滝地域に大きなカルデラが形成されました。その後、およそ220万年前にマグマが噴出し、カルデラの壁やその内側に広がる溶岩が盛り上がっておまんじゅうのような形状を取り、その外側が黒曜石になったと考えられています。

3万年ほど前の旧石器時代になると、人々が黒曜石を石器の原料として使うようになりました。ガラス質で加工しやすい黒曜石は割るだけで鋭い刃物のようになります。そのため、石器に最適の材料で、人々の暮らしを支えるために無くてはならないものだったようですね。

また、白滝遺跡群から出土した黒曜石は、ただ黒いだけでなく、紅や茶色などの自然の模様が網目状や雲状に入り込んでおり、とても美しいのが特徴でもあります!

白滝遺跡群から発掘された黒曜石の石器を含む1900点以上が、日本で最も古い時代の国宝になりました!道内の国宝は、函館市の中空土偶に次いで2つめとなりますよ♪
黒曜石の石器は、比較的小型のものが多いですが、白滝遺跡群で発見されたものには全長36㎝を超える大型の石器もあるのです!

国宝に指定された後、多くの方々が埋蔵文化財センターへ足を運んでくださっているようです。
黒曜石は、遠軽町の誇りです!

黒曜石を使った石器の作り方

黒曜石石器の作り方

最初に、大きな原石を地面に置いて、他の石を使って割ります。分割したものを石や鹿の角などでたたいて、徐々に石器の形状を整えていきますよ。

力はななめに伝えるのがポイント!
石に与える力は斜め方向に伝わります。そのため、入れたい割れ目に対して、斜め方向から力を加える必要があるのです!

加える力の少しの違いで、石が大きく欠けたり、割れてしまったりすることがあり、思っているよりも、なかなかに難しい作業となるでしょう。ハンマー代わりに金槌を使うこともできますが、鹿の角や骨を使うほうが叩いた力がやわらかく奥まで伝わるため、石を長いかけらに削ることができると言われていますよ。

また、細かく丁寧に細工する時は、角などを押しつけてこじり、剝がすようにしましょう。

国内最古の国宝を体験しに遠軽町白滝にお越しください

国内最古の国宝を体験しに遠軽町白滝にお越しください

出土品を所蔵する遠軽町埋蔵文化財センターの見学が、バスツアーの行程に組み込まれるようになるなど、国宝効果によって、旅行業界などの遠軽町への注目が高まっているといいますよ!

黒曜石の石器を初めて見られる方は、その大きさに驚き、美しさに魅了されます。
ぜひ現地にて、新指定国宝の重要文化財であり、見応えたっぷりの黒曜石製の石器の現物をご覧ください♪

東京国立博物館で開催されていた(期間:2023年1月31日〜2023年2月19日)「新指定国宝・重要文化財展」でも、旧石器時代の北海道白滝遺跡群出土品が好評を博しており、大変嬉しいかぎりです!

さらに、今年7月(7月3日から4日間)には、遠軽町で「国際黒曜石会議」の開催が予定されています!イタリア、ハンガリー、アメリカに続いて、日本では初めての開催で、世界中の考古学者や地球科学者が集まる一大イベントです。

この国際シンポジウムが白滝の黒曜石の価値や魅力を広める良い機会になることが期待されています。また、より多くの人に遠軽町の魅力を知っていただける機会となることでしょう♪

黒曜石のような深い輝きのジオソフトが名物!

道の駅遠軽 森のオホーツクの1階にあるフードコート「ENGARU TERRACE」では、黒曜石をイメージした真っ黒なオリジナルソフトクリーム「ジオソフト」を楽しめます♪

ゴマペーストに竹炭をブレンドしたソフトクリームで、濃厚なゴマの味わいとすっきりとし後味が最高です!バニラとジオ(黒ゴマ味)のミックスも人気がありますよ!

白滝ジオパークで黒曜石の美しさで心を満たした後は、ぜひジオソフトでお腹も満たしに道の駅遠軽 森のオホーツクに訪れてみてくださいね~。

遠軽の食材を堪能!道の駅のフードコートで味わう絶品グルメ4選

遠軽町白滝の森に佇むコワーキングスペース

自然豊かな北海道遠軽町は、ワーケーションとしても人気のエリアです♪

遠軽町白滝の森に佇むのは「ワーケーションオフィスENGARU」。
「森の中のコワーキングスペース」をコンセプトに、自然に囲まれた環境で気持ちよく仕事をしたり、休暇中に普段できないアクティビティを楽しんだりと、健康的で快適なワークスタイルを叶えます。

ワーケーションオフィスENGARUワーケーションに適した施設もオープンしています!

自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし
森の暮らし

旧白滝小跡地には、おいしいコーヒーと道産素材にこだわった手作りのチーズケーキを楽しみながらホッと一息できる「自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし」も…♡

【森の暮らし】遠軽町白滝の自家焙煎コーヒーと手作りチーズが自慢のカフェ&ゲストハウス

白滝ジオパーク(遠軽町埋蔵文化財センター)からも近いので、国宝の白滝遺跡群出土品の見学の際などにも、ぜひお立ち寄りください。

ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)