オホーツク名産「白滝じゃが(じゃがいも)」の美味しさの秘密とは?

オホーツク名産「白滝じゃが」はなぜ美味しい?

画像引用:えづらファーム

オホーツクの名産品であるじゃがいも「白滝じゃが」はご存知でしょうか?
甘みとホクホク感が強く、全国にファンがいるほど人気の美味しいじゃがいもです。

もちろん地元の人からも人気で遠軽町では「じゃがいもは白滝じゃがに限る!」と言う根強いファンも多くいます。
今回はそんな白滝じゃがについてご紹介します!

「白滝じゃが」とは?

白滝じゃがはオホーツク地域にある遠軽町の白滝で生産されるじゃがいもの総称。
現在、白滝じゃがを生産している農家さんはわずか8軒ほどしかなく、一般市場にはなかなか流通しない貴重なじゃがいもなんです。

「一度食べたら忘れられない」と大人気で長年愛され続けています。

白滝じゃがの生産地「遠軽町」はどんな町?

遠軽町はオホーツク管内中部に位置する内陸の町で、平成17年10月に生田原町、遠軽町、丸瀬布町、白滝村の4町村が合併してできました。

自然豊かな町で広大な土地と緑をいかした農業が盛んで、白滝じゃが以外にもアスパラガスも高い評価を受けています。

また日本最大級を誇るコスモス園や森と水に囲まれたキャンプ場、世界最大の影絵と1万点の木のおもちゃが展示されているチャチャワールドなど見所も豊富です。

オホーツク地域だからこそ生まれる「白滝じゃが(じゃがいも)」の美味しさ

白滝は、日本最大級の黒曜石の産地として日本ジオパークにも認定されている、自然豊かな地域です。
標高が高く冬が長いうえ、畑には北大雪の山々から流れる湧別川が運んできた石が多く、本来であればじゃがいもの栽培にはとても厳しい環境で“畑作限界地”とされています。
ですが、その環境こそが美味しいじゃがいもを生み出す要因ともなっています。

白滝地域の標高の高さは450メートルもあるため、湿度が低く昼と夜での寒暖差が大きいです。
冷涼な気候のため、病害虫にかかりにくいので健康に育つほか、
寒暖差が活かされて昼に光合成を行い葉につくったデンプンが、夜にはじゃがいもに溜まり
ゆっくりと熟成されていくことでデンプン質が多くなり、強い甘みが引き出されます。
また、毎年白滝地域に出てくる大きな石たちは、収穫に使う機械を故障させてしまったりと効率を妨げてしまいますが、この石があることによって畑の水はけがよくなり、ホクホクとしたじゃがいもに仕上がっていくのです。
そのため白滝じゃが農家さんたちがじゃがいもを植え付ける前には、畑の石を地道に拾い集めるところからスタートです。
こうして手間と愛情をかけている分もプラスされ、美味しいじゃがいもが出来上がっています。
参考:白滝じゃが|えづらファーム

オホーツク名産「白滝じゃが(じゃがいも)」の種植えから収穫まで

白滝じゃがの種が植え付けられてから収穫までは約半年。
4月頃、植え付けの前に病気予防のため種芋を消毒し、日光に当てて芽を出します。
5月にはポテトプランタを使って種芋たちを植え付けていくと、25日前後で地表に芽が出てきます。
じゃがいもが日光に当たって変色したり、雑草の生育を防ぐため土寄せと呼ばれる作業も繰り返し行います。
7月中旬頃になると、じゃがいもの花が満開に。花の色は品種によって様々で、白・ピンク・紫などです。

じゃがいもに花が咲くことを知らない方もまだまだ多いですが、とってもきれいですよ!
画像引用:遠軽町農業担い手対策協議会

花が終わって葉が枯れてくると、じゃがいもの生育が順調に進んでいる合図です。
どんどん熟成していき、収穫の時期が近づいてきます。
9月頃の収穫では、ポストハーベスタという専用の収穫機を使って白滝じゃがを掘り取っていきます。
ポストハーベスタの上には4~6名の人が乗っており、石や規格外の割れてしまったじゃがいもを素早く選別しています。
収穫後は冷暗所に保管され、再度選別したあと出荷されます。

参考:じゃがリンズ 白滝じゃがができるまで

「白滝じゃが」の種類

初めに述べたように、白滝じゃがは遠軽町白滝で生産されるじゃがいもの総称なので
生産されているじゃがいもの種類は複数あります。

・おなじみの品種 だんしゃく
・調理しやすい煮物向き メークイン
・ホクホクと甘い きたあかり
・栗のような風味 インカのめざめ
・赤い皮が特徴 インカルージュ
・旨味と甘みの強い アンデスレッド
・鮮やかな紫色が特徴 シャドークイーン
・白い色が特徴の トシヨロ
・中身もピンク色 ノーザンルビー
などなど…

格段の甘さ「越冬じゃがいも」

なかでもイチオシは、収穫したじゃがいもを冬の間ムロで寝かせた越冬じゃがいもです。
寒い冬の間、じゃがいもは凍ってしまわないように自身のデンプンを糖質に変え身を守ります。
そうすることで、より甘みの増した越冬じゃがいもが出来上がります。

画像引用:ファーマー日記 ~北海道『えづらファーム』~

ぜひ、数種類の白滝じゃがを食べ比べてみてくださいね。

オホーツク「白滝じゃが」の美味しさを広めるじゃがリンピック

白滝じゃがの美味しさを広めるため、白滝じゃがの料理コンテスト“じゃがリンピック”が
平成17年から毎年開催されています。
審査基準は「美味しい・簡単・作ってみたい」。
小学生からご年配の方まで、それぞれがオリジナルのじゃがいも料理を出品しています。

平成24年には、過去の入賞レシピ等をまとめたレシピ本が発売されており、
“農家が作ったレシピ本”として話題になりました。
定番のレシピから、思いつきそうで思いつかなかったレシピがたくさん載っていますので、
ぜひお手にとってみてください。

レシピ本【続じゃがリンピックのじゃがいも料理】 えづらファーム

【じゃがりんピックSNS】
◆Twitter◆
◆Instagram◆

参考:じゃがリンピック|じゃがリンズ「白滝じゃが」を堪能

じゃがリンピックで入賞した「白滝じゃが」を使ったじゃがいもメニューを紹介

ここで過去にじゃがリンピックで金賞・銀賞を受賞したメニューを紹介します。

『きな粉じゃが』🥇金賞受賞
オホーツク名産「白滝じゃが」はなぜ美味しい?
材料(4人分)

じゃがいも:中2個、きな粉:大さじ2、砂糖:大さじ2、塩:ひとつまみ、揚げ油:適量、黒蜜:お好み

作り方(約15分)
❶じゃがいもは皮をむき約1.5㎝の乱切りにする。
❷じゃがいもを4分加熱する
❸170度に熱した油で揚げる
❹揚げたじゃがいもを熱いうちに、砂糖・塩を混ぜたきな粉の中に入れ、絡める。
❺お好みで黒蜜やはちみつをかける

『GKSじゃが炊き込みごはん』🥈銀賞受賞
オホーツク名産「白滝じゃが」はなぜ美味しい?
材料(4人分)
じゃがいも:中3個、米:2合(水の目安:300㏄)、牛乳:100ml、カマンベールチーズ:1個、ベーコン:60g、しょうゆ:大さじ1と1/2、コンソメ:小さじ1、バター:30g、黒コショウ:適量

作り方(約60分 ※炊き込み時間含む
❶じゃがいおは皮をむき一口大に切る。ベーコンを好みの量切る。
❷炊飯器に❶と水、牛乳、しょうゆ、コンソメを入れて良く混ぜ、真ん中にカマンベールチーズを丸ごと乗せて炊飯する。
❸炊き上がったらバターを入れよく混ぜて、黒胡椒をふる。

遠軽町の道の駅で味わえる白滝じゃがを使用した絶品メニュー

遠軽町の道の駅では白滝じゃがをはじめ地元の食材を活かしたメニューを味わうことができます。

《一日分の野菜カレー》
オホーツク名産「白滝じゃが」はなぜ美味しい?
白滝じゃがなど野菜がごろごろたっぷり入った野菜カレー。
1日分の野菜を摂ることができます。
食べきりやすいハーフサイズもありますよ。

《えづらファームの丸揚げインカ》
オホーツク名産「白滝じゃが」はなぜ美味しい?
農場えづらファームで収穫されたインカのめざめを丸ごと揚げた一品。
深い甘みがあり、その糖度はイチゴやフルーツトマトと同じくらい!
食べ応えも抜群です!

道の駅に立ち寄った際はぜひ味わってみてください。

白滝じゃがはふるさと納税やネットショッピングでも注文できる!

ここまで、オホーツクの名産品である白滝じゃがについて紹介してきましたが、どんなものか一度食べてみたい!!と感じられた方が多いのではないでしょうか。
一番は、生産地であるオホーツクの白滝に来て食べていただくことですが、ネットショッピングで注文したり、ふるさと納税の返礼品として、全国どこにいても白滝じゃがを楽しむことができますので、ぜひご利用ください。

えづらファーム/shop
遠軽町 5,000円以上の寄付でもらえる返礼品
ふるさとチョイス
auPAYふるさと納税
JALふるさと納税

さいごに

白滝じゃがは、“じゃがいもを通して地元白滝の名を残したい”というじゃがいも農家さんたちの強い想いによって、地域を盛り上げる活動の代表的な存在となっています。
白滝いも農家グループ“じゃがリンズ”のSNSアカウントでは、今回紹介した白滝じゃが栽培の様子や、美味しいレシピを手軽にご覧いただけますので、覗いてみてください。

一度食べたらあなたも白滝じゃがのファンになること間違いなしです!
普段食べているじゃがいもとは違う甘みや、ホクホク感をぜひお楽しみください。

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