遠軽町の白滝ジオパークで旧石器時代の日本を体感しよう!見どころや体験プログラムをご紹介

こんにちは!
歴史の教科書などに掲載されているような大昔の歴史を紐解いてみると、人類が道具を使用するようになったのは旧石器時代にまで遡ります。

車もなく電気もない時代の人類は、石の斧や黒曜石を削って作った穂先を付けた槍などを使用し狩猟を行うことで生計を立てていました。

実は北海道の遠軽町白滝地域は、はるか昔、今から約2万年も前の旧石器時代の遺跡が現在までに約752万点もの大量の石器が出土しています。
ここは貴重な旧石器時代の歴史の痕跡が数多く発掘されている、発掘の宝庫なのだとか。

そして遠軽町は、全域が旧石器時代の自然や暮らしなどを学び体感できる『白滝ジオパーク』として認定されています。

今日はこの白滝ジオパークとは一体どんな場所なのか、見どころと共にご紹介します。

白滝ジオパークってどんな場所?


画像:白滝ジオパーク

白滝ジオパークとは、遠軽町の町全域をエリアとした自然と文化の融合をテーマとするジオパークのことを言います。2010年に日本ジオパークネットワークへの加盟が認定されました。

遠軽町白滝地域には日本最大の黒曜石の生産地や、アイヌ文化が根付く名勝ピリカリカの一つで町のシンボルとなっている瞰望岩など、地球の雄大さを感じるものが今もなおあちらこちらに残っています。

白滝地域は黒曜石により多くの人々の生活が支えられてきたエリア

また、この地域は今からおよそ300万年前の太古の昔に発生した火山の噴火によって生み出された黒曜石が多く産出されています。
そして産出された黒曜石は旧石器時代は狩りに使う武器の材料などに使用されるなど、当時このエリアに住んでいた多くの人々の生活を支えてきました。
白滝ジオパークのエリア内には、旧石器時代に黒曜石を道具として使用した人々について学び、体感すると共に、地球・大地とのつながりを感じることができるジオサイトが多数点在しています。

ジオパークとは何か

画像:日本ジオパーク

ジオパークとは地球・大地を意味する「ジオ」公園を意味する「パーク」を組み合わせた言葉で、その名の通り大地・地球(ジオ)を学び、体感することができる場所のこと。
地質、地形から地球の過去を知り、未来を考えて活動する場所を指すそうです。

日本に数多く点在するジオパークは、大地・地球(ジオ)と生態系(エコ)、私たち(ヒト)それぞれのつながりを楽しく知ることができる場所です。
参考:日本ジオパークネットワーク

2022年現在、日本国内で日本ジオパーク委員会が認定したジオパークは46地域。その内の7箇所はなんと北海道にあるのだとか!

全46カ所の内7カ所を占めているなんて、さすが自然が豊かな北海道!

白滝ジオパーク最大の見どころは日本最大級の埋蔵量を誇る黒曜石!


画像:遠軽町公式サイト

白滝ジオパークの見どころは、なんといっても国内最大級の埋蔵量を誇る黒曜石原石の露頭

白滝エリアは世界有数の黒曜石の原産地となっているため、白滝ジオパーク推進協議会が主催しているガイドツアーでは、石器の原料となった良質な黒曜石原石の露頭を実際に見学することができます。

白滝ジオパーク内にいくつか点在する露頭の中でもとりわけ見てほしいのが、八号沢露頭
「日本の地質百選」にも認定されているこの場所には、はるか昔にマグマの噴火によって生み出された黒曜石溶岩石が豊富です。
人と黒曜石の出会いの物語はここから始まったと言われています。

また、赤石山山頂へ向かう林道の中にあり、訪れる人を足元一面に広がる黒曜石が光り輝く美しい光景へと誘う「黒曜石銀河ロード」は黒曜石ジオツアーに参加すると体感することができるのだとか!

黒曜石銀河ロード

画像:日本ジオパークネットワーク

【黒曜石銀河ロード】は見た者が思わず息を飲むほどの美しさなんだって!
ツアーに参加してみたい方やツアーの詳細を知りたい方は、白滝ジオパーク交流センター(0158-48-2213)まで連絡してみてね!

白滝ジオパーク交流センターで大地の成り立ちや黒曜石の歴史を学ぶ


画像:遠軽町公式サイト|遠軽町白滝ジオパーク交流センター

白滝ジオパーク交流センターは、白滝ジオパークについての知識を深めることができる場所。遠軽町の大地の成り立ちや黒曜石ができるまでについて学ぶことができます。

展示内容のすばらしさに加え、入館料は無料とコスパも◎!

また、展示だけでなく黒曜石などの岩石の成り立ちがわかる体感型映像シアターを体験できるなど、大人だけでなく子供も楽しめる施設になっています。

■遠軽町白滝ジオパーク交流センター
開館時間  9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日  【夏期営業期間(5月~10月)】:休館日なし
【冬期営業期間(11月~翌4月)】:土・日曜日、祝日、年末年始(12月31日から翌1月5日まで)が休館日
入館料   無料
※2階埋蔵文化財センターは、常設展示室入館料および体験学習使用料等がかかります。

引用:遠軽町公式サイト|遠軽町白滝ジオパーク交流センター

黒曜石の石器づくりや縄文土器づくりの体験ができる遠軽町埋蔵文化センター


画像:遠軽町公式サイト|遠軽町埋蔵文化財センター2階 体験学習室

白滝遺跡群から国内最古の国宝!遠軽町で黒曜石で石器づくりに挑戦

遠軽町白滝ジオパーク交流センター2階にある遠軽町埋蔵文化センターでは、白滝遺跡群から発掘された約2万年前の黒曜石の石器が展示されています。

また、施設の2階では旧石器時代の人々が使用していたような黒曜石のナイフを実際に作る体験学習を定期的に開催。
体験学習は画像のような黒曜石の石器づくりの他、勾玉づくり、黒曜石アクセサリーづくり、土器づくりなど、さまざまな種類があり、お好きな体験を選ぶことができます。
体験費用は材料費のみで安く、体験は学芸員や専門スタッフがつきっきりで教えてくれるので安心です。

石器や土器を作る体験ってなかなかできませんし体験費用も安いので、チャレンジしてみたい人は結構多いのではないでしょうか。

しかも小学3年生以上であればだれでも「いつでも」「予約なし」で体験OK!
個人だけでなく団体での体験もできるので、小中学校のフィールドワークにもよく使われているようです。

小中学校くらいの年代の子供たちって石器や勾玉、土器とか作るの好きそう。歴史の勉強にもなって一石二鳥だね♪

詳しくは下記ホームページをご覧ください♪

遠軽町公式サイト|遠軽町埋蔵文化財センター2階 体験学習室

遠軽町白滝ジオパーク交流センター・遠軽町埋蔵文化センターへのアクセス

遠軽町白滝ジオパーク交流センター、遠軽町埋蔵文化センターの住所は共に「北海道紋別郡遠軽町白滝138-1」
JR白滝駅から徒歩15分、もしくは都市間高速バス白滝停留所から徒歩で5分と比較的アクセスしやすい場所にあります。

遠軽町は白滝ジオパークの町!大いなる自然と歴史を体感しよう


今日は遠軽町の白滝ジオパークについてご紹介しました。

遠軽町は町全域が白滝ジオパークであり世界有数の黒曜石原産地ということから、今もなおエリア内では白滝遺跡を含めたくさんの黒曜石原石の露頭を見ることができます。

太古の昔から広がる自然と文化が根付いた白滝ジオパークには大地の成り立ちの秘密や旧石器時代からの歴史が隠されており、フィールドワークや歴史好きにはたまらない場所と言えるでしょう。

遠軽町に来たらぜひ、白滝ジオパーク交流センターや遠軽町埋蔵センター、ジオツアーの体験を通して大いなる自然の源である白滝ジオパークを体感してみてください!

2022年4月、北海道遠軽町にワーケーション施設がオープンします!

2022年4月、北海道遠軽町にワーケーション施設がオープンします!

2022年4月、白滝ジオパークの街北海道遠軽町にワーケーションオフィスENGARUがオープンします。
いつもと違った静寂に包まれた癒しの空間で働いてみませんか?

ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)