石北本線の見所を紹介!遠軽駅では全国でも珍しいスイッチバックが見られる♪

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪

JR北海道で4番目に長い鉄道路線『石北本線』。
新旭川駅から網走駅を結び北海道らしい大自然の風景を楽しめるローカル線です。

札幌都市圏と中核都市を繋ぐ交通手段でありながら地域観光交通としても活躍。
季節によって車窓からの見え方が違うという魅力があり観光名所のひとつでもあります。

今回はそんな石北本線についてご紹介していきたいと思

います♪

石北本線には日本に欠かせない役割がある!

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪

鉄道の役割といえば「人を乗せて運ぶこと」ですが石北本線には運ぶという役割の他に、オホーツクで収穫される玉ねぎやジャガイモなどの農作物を本州まで運び日本の食料供給を支えるという役割も担っています。

都心部のスーパーや八百屋でオホーツク産の食材がありますが、それは石北本線が運んできてくれたものかもしれません!

石北本線は私達に豊な生活を届けてくれているのです。

石北本線は札幌圏とオホーツク圏を結ぶ重要な路線でありながら北海道と本州を結ぶ路線でもある。
まさに二刀流の路線なのです。かっこいい!!

石北本線が直面する存続問題

石北本線は人口減少や自家用自動車の普及から、現在、存続の危機に直面しています。

昭和50年から輸送密度がおよそ1/5にまで減り、利用者が減少しているとともに車両やトンネルなどが老朽。
近い将来、工事費用が高額になることが見込まれています。

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪

平成28年には単独では維持することが困難な線区と発表されました。

存続するにあたりJR北海道は沿線自治体から費用負担を求めていますが、負担額が大きすぎるため現実的ではなく国からの支援が不可欠な状況です。

ただ、国も今すぐに対策できるというわけではなく押し問答状態のため、石北本線は存続危機から現在も抜け出せないでいるのです。

【北海道の公共交通が置かれている厳しい状況】

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪

画像元:遠軽町公式サイト

石北本線存続のための取り組み

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石北本線存続のために各駅がある都市では様々な取組みを行っています。

例えば遠軽町では、町、商工会議所、商工会、観光協会が「遠軽町石北本線利用促進協議会」を結成し地域住民の利用意識を高める取組みをしています。

道民約500万人が年間あと4,000円(月333円)利用すれば約200億円の増収となりJR北海道が抱える赤字額とほぼ同額になります。
自家用車を利用する10回に1回でも石北本線を使うだけで大きな変化が見込めます。

また、遠軽町では石北本線を利用し来町して町内のホテルや旅館に宿泊した人に
①往復鉄道利用 4,000円
②片道鉄道利用 2,000円
を助成したり、鉄路維持に向けたフォーラム等の開催、交通利用ガイドの作成をするなど町全体で石北本線を守り続けています。

大切な資産を守るために努力をしているのですね。

全国でも珍しい!石北本線遠軽駅のスイッチバック

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪

画像元:遠軽町公式サイト

そんな遠軽町にある遠軽駅には、全国でも珍しいスイッチバックがあります。

スイッチバックとは急な勾配を上るために作られた仕組みで、遠軽駅では停車した列車が前後を入れ替えて出発します。
このとき、乗客が一斉に座席を180度回転させるのも遠軽駅の風物詩です。

スイッチバックは全国から鉄道ファンがカメラを構えるほど貴重なもの。
また、遠軽駅は木造構築で歩くとミシミシと音が鳴るような、歴史の面影を感じる風格があります。
改札口は電光掲示板ではなく昔ながらの札を使ったやり方。
どこか懐かしい雰囲気を求めて訪れる人も少なくありません♪

町の名所である遠軽駅の歴史を途絶えさせないためにも石北本線は必要な存在なのです。

遠軽町は鉄道と共に発展してきた町

大正13年に起きた関東大震災の影響によりすでに計画されていた旭川と遠軽町を結ぶ鉄道の工事が延期となりました。
これをうけ当時の遠軽町の団長と村民52名が上京し、地元から送られたカボチャを弁当にして携え、「鉄道がないため米が高価でカボチャばかり食べている!」などと訴え政党や鉄道大臣に請願活動をしました。

この異様な光景は新聞各社に取り上げられ、警護に当たる警察官までも涙をにじませるほど全国的な同情を浴びました。

次第に陳情団は「カボチャ団体」と呼ばれるようになり、その活動が実を結び翌年には工事が着工されることとなります。

当時の遠軽町の住民は鉄道にかける思いが並々ならぬものでした。
現在の遠軽町はその思いを受け継いで石北本線を守り続けているのです。

石北本線の停車駅には観光スポットが豊富!

石北本線は34の駅に停車します。
網走や女満別など北海道で人気の駅からローカル線ならではの場所まで、北海道の魅力を思う存分味わうことができます。

今回はそんな石北本線で途中下車したい3駅とおすすめスポットをご紹介していきたいと思います。

石北本線 遠軽駅

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪
画像元:えんがる歴史物語

先ほど「スイッチバックで有名」と紹介した遠軽駅。
特急オホーツクや特別快速きたみを含む全ての列車が停車します。

遠軽町でおすすめの場所は「森林公園 いこいの森」です。
山々に囲まれた自然豊かな公園で遊具やキャンプを楽しむことができます。

いこいの森のキャンプ場は、オートキャンプ場と呼ばれる使用区画がはっきりと決められた作りになっており区画内に自分たちの車を置いてキャンプを楽しむことができます。

また、敷地がとても広く、川で釣りができたり、ゴーカートができたり、温泉があったりと子供も飽きないほど様々なアクティビティが楽しめます。
家族グループや友人グループなどにぴったりなキャンプ場です♪

遠軽町の見所はこちらのYouTubeでも紹介されているので、気になる方はぜひ見てみてください。

石北本線 北見駅

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪
画像元:おかわりきたみ

東京オリンピックで感動をくれたカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の拠点である北見市。
玉ねぎの生産量日本一でもあり、駅周辺には宿泊施設や飲食店が多くあります。

北見市でおすすめの場所は「オホーツクビアファクトリー」です。
醸造所が併設されており、北見市の地ビールであるオホーツクビールをできたての美味しさで堪能することができます。

店内ではビールの他に北見の食材を使った料理やデザートを頂くことができます。
とくに北見の名産である玉ねぎを丸ごと使った揚げ出しが絶品です♪

オホーツクビールは麦芽100%の深い味わいがあります。
ビール好きも唸るほど。ぜひ一度飲んでみて欲しいビールです!

石北本線 女満別駅

石北本線の見所を紹介!遠軽駅では珍しいスイッチバックが見られる♪
画像元:Wikipedia

お城を連想させるような駅舎の女満別駅。
図書館を併設しており列車の待ち時間に利用することができます。

女満別でおすすめの場所は「女満別湖畔」です。
女満別駅から徒歩15分のところにあり北海道景観百選にも選ばれた絶景スポットの一つです。
春は水芭蕉、夏は水上花火大会、秋は白鳥、冬は凍った湖面など四季折々で楽しむことができます。

女満別湖畔から見る夕日は壮大なので、夕日を見るために近くの温泉宿に泊まるのもおすすめです♪

遠軽町にワーケーションオフィスがオープン!自然豊かな環境で充実のワークライフを♪

自家焙煎珈琲と森のお宿

自然豊かな遠軽町に『ワーケーションオフィス ENGARU』『自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし』がオープンしました。
こちらは自然に囲まれながら働くことができるワーケション施設となります。

近年、働き方改革によりテレワークが推奨されていますが
“自宅だと集中できない”
“代り映えのない環境で飽きてしまう”
と仕事へのパフォーマンスが懸念されています。

ワーケーションオフィス ENGARUでは広大な緑に囲まれながら仕事ができ心も体もリラックスした状態で過ごすことができます。
パソコンも常備しているから手ぶらでもOK♪

自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らしでは、北海道にもうひとつの家を持った様な心地よさで、自家焙煎珈琲と共にワーケーションを楽しむことができます。

どちらも今年4月にオープンしたばかりと綺麗で落ち着いた雰囲気なので、いつもと違う環境で働きたい人におすすめです。

ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)