白滝遺跡の出土品が国宝に!黒曜石のシンポジウム開催でいま遠軽町の賑わいがすごい

遠軽町は黒曜石の街!白滝遺跡の出土品が国宝内定&国際シンポジウム開催予定でいま賑わいがすごい

北海道遠軽町には国内最大級の黒曜石の産地として知られる白滝遺跡群があります。

みなさんは黒く光り輝く「黒曜石」をご存じですか?
黒曜石は溶岩が冷えて固まったいわば天然ガラスで、白滝遺跡の黒曜石は旧石器時代の人々の生活や技術を読み解くことできると世界的にも学術的評価を受けています。

そしてこの白滝遺跡から出土した黒曜石の石器など1900点あまりが、新たに国宝に内定されました。
さらに今年7月には遠軽町で黒曜石の国際シンポジウムが開催されることになり、いま遠軽町では嬉しいニュースで喜びが溢れています♪

そこで今回は国宝に内定された白滝遺跡の黒曜石について、さらには黒曜石の国際シンポジウムの概要などについて紹介していきたいと思います。

国宝内定の「白滝遺跡の黒曜石」ってどんな石?

遠軽町は黒曜石の街!白滝遺跡の出土品が国宝内定&国際シンポジウム開催予定でいま賑わいがすごい

黒曜石とは、火山活動によって溢れ出たマグマが時間をかけて冷え固まったことで出来る石で、美しく輝くガラス光沢の黒光りが特徴です。

世界ではアメリカ・アイスランド・タイ・インドネシア・メキシコなどさまざまな火山帯で産出されており、とくにメキシコでは上質の黒曜石が多く採れるとして祭祀用のナイフからお土産に至るまで幅広く親しまれています。

そんな黒曜石には「集中力」、「潜在能力の開花」という石言葉があります。
身に付けることで困難に打ち勝ち自信を持つことができるとパワーストーンとしても人気です。

黒曜石は旧石器時代の必需品だった!

黒曜石は簡単に加工ができるうえ切れ味が鋭いことから縄文時代には鋭い刃物や狩猟用の槍、調理器具などさまざまな用途で重宝されていました。

旧石器時代といえば学校で最初に習う単元ですよね。
日本の始まりとも言えるこの時代ですが、実は当時を知る遺跡や史料は少ないと言われています。
みなさんも旧石器時代~弥生時代まで歴史が曖昧なところありませんか?

そのため今回国宝に指定される白滝遺跡の黒曜石は、当時の人々の生活や技術の歴史を読み解くことができると、歴史価値が極めて高く大変貴重な史料とされているのです!

なぜ白滝遺跡の黒曜石が国宝に内定されたの?その理由とは

遠軽町は黒曜石の街!白滝遺跡の出土品が国宝内定&国際シンポジウム開催予定でいま賑わいがすごい

今回白滝遺跡から国宝指定されるは以下のものになります。
・約3万~1万5000年前の「後期旧石器時代」の遺跡群「白滝遺跡群」の石器類
・長さ36センチの国内最大級の「尖頭状石器」など1965点

出土した石器の99%以上が黒曜石で道内の国宝は函館市の中空土偶に次いで2件目になります。

文化庁によると、国宝に内定された大きな理由は「資料の豊富さ」だと言います。

旧石器人の加工技術や暮らしぶり、文化の変遷を解明する上で白滝遺跡の出土品が高い学術的価値を持つと改めて評価。専門家の間では北海道を往来した旧石器人の行動範囲を推定する資料としても注目されているそうです。

これまで最も古い国宝は縄文時代の土偶で旧石器時代の国宝はありませんでした。
そのため白滝遺跡の黒曜石が国内最古の国宝となると言われており、これもまた評価ポイントだと言います。

国宝指定までの長い道のり

国宝へ格上げされる流れは、文化庁が行う調査に基づいて文部科学大臣が文化審議会に意見を求め、そこで「重要文化財よりも価値がある」と認められたら国宝指定となります。
各分野の専門家による調査や適切な判断が必要となるため、申請したらすぐに国宝!とはいきません。

実は白滝遺跡の黒曜石も国宝に格上げされるまで11年もの歳月がかかりました。
それだけ国宝に指定されるということは名誉あることなのです。

そのため、白滝遺跡の黒曜石が国宝に内定された件については多くのニュース番組で取り上げられました。

そして今回白滝遺跡が国宝に内定された背景には、遠軽町の人たちの情熱と強い思いがこめられています。
もし白滝遺跡の黒曜石を見る機会がありましたら、資料的・学術的価値だけでなく遠軽町の思いも感じ取っていただけたら嬉しいです。

黒曜石の国際シンポジウムが遠軽町で開催

遠軽町は黒曜石の街!白滝遺跡の出土品が国宝内定&国際シンポジウム開催予定でいま賑わいがすごい

今年7月黒曜石の国際シンポジウムが遠軽町で開催されることになりました。
期間は7月3日~6日までの4日間。

世界各国の考古学者や地球科学者などが集まり黒曜石の理化学的な分析や石器制作技術の研究発表など地球科学に関する報告から考古学の分野まで幅広い内容が取り上げられます。
これまでにイタリアとハンガリー、アメリカで開かれ、日本での開催は今回が初めてです。

このシンポジウムでは遠軽町白滝地区にある黒曜石の産地、赤石山の見学会なども開かれる予定で国宝指定される白滝遺跡の価値や魅力をさらに広めるきっかけになると期待もされています。

遠軽町のご当地キャラクター アンジくんもシンポジウムで活躍の予感!?

遠軽町白滝にゆるキャラがいることをご存じですか?
白滝の黒曜石から誕生したキャラクター「アンジくん」です!(写真左)

画像元:えんがる町観光協会│Facebook

昔アイヌの人たちが黒曜石のことを「アンジ(アンチ)」と呼んでいたことから名前が付けられました。
性格は好奇心旺盛でちょっぴり旅行好き。けれど天然ガラスだけに少し打たれ弱い。

そんなアンジくんはオホーツク地域の魅力を発信するために立ち上がった「オホ☆キャラ隊」の一員で遠軽町や黒曜石のPR活動に励んでくれています。
そして白滝遺跡の出土品が国宝指定されることで益々活躍の場広げてくれると思います!
国際シンポジウムでも大活躍かも!?

国宝に内定されている白滝遺産群出土品は実際に見れる!

国宝に内定された白滝遺産群出土品は町の重要品として展示されています。
展示場所は白滝遺跡群から5km離れた場所にある『遠軽町埋蔵文化財センター』
こちらでは「白滝遺跡群」のすべてを展示と体験とで学ぶことができます。

そしてこの施設に訪れたらぜひ体験していただきたいのが、「黒曜石のナイフづくり」と「黒曜石アクセサリーづくり」です!

白滝遺跡の出土品が国宝に内定!国際シンポジウム開催で今賑わいがすごい
画像:遠軽町

「黒曜石のナイフづくり」は、エゾシカの角をハンマー代わりに、本物の黒曜石を削って世界に1つだけのオリジナルナイフ(石器)を作ることができます。
「黒曜石アクセサリーづくり」は、ピカピカにみがいた黒曜石にイラストや文字を書いてペンダントにすることができます。

どちらも国宝のある町、遠軽町でしか体験できないのでぜひ訪れてみてくださいね。

遠軽町埋蔵文化財センター
(住所) 〒099-0111 遠軽町白滝138-1
(営業時間) 9:00~17:00 入館は16:30まで
(定休日) 11月~4月 土・日・祝12/31~1/5
(問い合わせ先) 0158-48-2020

遠軽町に来たら黒曜石をイメージしたアイスを食べてみて!

道の駅遠軽 森のオホーツクの1階にあるフードコート「ENGARU TERRACE」では、黒曜石をイメージした真っ黒なオリジナルソフトクリーム「ジオソフト」を味わうことができます。

白滝遺跡の出土品が国宝に!黒曜石のシンポジウム開催でいま遠軽町の賑わいがすごい
画像:道の駅遠軽 森のオホーツク

黒い正体は「ごま」と「竹炭」。
濃厚なゴマの風味が口いっぱいに広がりとても美味しいです♪

ソフトに使われているのは遠軽町生田原にある牧場ノルディックファームから運ばれてきた牛乳。
ノルディックファームのソフトクリームといえば地元の誰もが知るオホーツクブランドの一つです。
その牧場の味を遠軽の道の駅で味わうことができるんですよ。

国宝のあるまち遠軽町でワーケーションをしてみませんか?

黒曜石の石器など1900点あまりが今春新たに国宝に内定された遠軽町。
遠軽町は豊かな森林と清らかな水がある自然の町です。
空気がおいしく心を落ち着かせる空間が広がっています。

この自然溢れる遠軽町でワーケーションをしてみませんか?

「森の中のコワーキングスペース」をコンセプトにした『ワーケーションオフィスENGARU』には白樺の原木パーティションがあり自然感満載の空間の中で仕事ができます。
もちろん仕事に欠かせないWi-Fiや貸し出し用ノートパソコン、オンライン会議に便利な個室もありますよ。

北海道オホーツクエリア「遠軽町」のワーケーションオフィス

また、近隣にはカフェ&ゲストハウス『自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし』もあります。
ここは自家焙煎珈琲や美味しいチーズケーキを食べながら仕事ができるので、北海道でのワーケーションにぜひご活用ください。

森の暮らし

ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)