北海道湧別町の名産品といったらオホーツクのホタテ!養殖法やおいしさの秘密とは?

北海道名産品といったらオホーツクのホタテ!養殖法やおいしさの秘密とは?

突然ですが、北海道はホタテの水揚げ量が日本一だとご存知でしょうか?
中でもオホーツク海沿岸で育ったホタテは極上と言われているのですが、それにはオホーツク海での養殖方法に秘密があります。

今回は北海道湧別町の名産品でもあるホタテの養殖方法やおいしさの理由についてお話したいと思います!

湧別町など、オホーツク海はホタテの養殖業が盛んな地!

北海道と言ったらすぐに海産物が思い浮かぶくらい漁業が盛んな地ですが、中でもホタテは北海道の漁業生産量全体における25~35%を占めていると言われるくらい主要漁業です。

そのため北海道では毎年ホタテの水揚げ量が安定した水準を維持し続けているわけなのですが、中でもオホーツク海岸が最も多く、北海道内生産量の約35%を生産しています。

ちなみにホタテの出荷時期は3月下旬~12月上旬頃で、オホーツクの主産地としては湧別町・北見市常呂町・網走市・佐呂間町・紋別市・雄武町が挙げられるのですが、特に北見市常呂町と紋別市、湧別町は上位だと言われています。

コロナ下でも北海道産ホタテは売り上げ好調!

また、今年の9月半ばごろにはテレビ北海道にてコロナが広がる状況下でも北海道産ホタテの価格が高騰しているというニュースが放送されました。

内容を一部載せておきます。

札幌・豊平区にある北海道産の水産物を扱う御会社、進風。ウオスという店名でネット販売を展開。楽天市場の水産部門でグランプリを獲得した会社だ。
今売り上げが伸びているのが、ホタテ。特に中国からの注文が増え続けているという。ネットショップ・ウオスの取り扱い件数は、海外からの注文が増え、4月以降はコロナ前をも大きく上回っている。
海外で人気なのは、そのまま焼いて食べられる片耳ホタテと、冷蔵で送る活ホタテ。特に活ホタテは元々人気の商品だが、中国でのすし人気の高まりから、需要が伸びているという。進風の山田さんは「北海道産の評価が高く、今後も輸出量は増えるのではないか」と話す。

引用:北海道産ホタテの価格が高騰⁉コロナ下でも好調 けいナビ|テレビ北海道

4月以降の注文数がコロナ前よりも多いというのには驚きですよね。
国内のみならず海外からの需要が高まっているとは、さすがです!

ホタテ業の養殖法は大きく2つに分けられる

ホタテの養殖

冒頭でも述べたように北海道はホタテの水揚げ量が日本一です。
そしてそのホタテ業には大きく分けて2つの養殖方法があのですが、ここでそれぞれの養殖方法について説明しておこうと思います。

①:地まき式養殖

生まれてから1年育てた稚貝(種苗)を放流して2~4年程度自然に育てた後漁獲する方法で、オホーツク海や根室海峡地区で行われています。
この養殖法は初夏~秋が水揚げのピークだと言われているようです。

(2022年7月追記)
ちなみに、2022年5月16日にサロマ湖周辺のオホーツク海で地まきが始まったそうです。

動画内に出てくるオホーツク管内湧別町の湧別漁港では合計14隻もの漁船が、サロマ湖で1年大切に育てた稚貝を積み込んで午前5時前から出港されたようです。
その後2~12キロ沖合に出て積み込んでいた稚貝をまく様子が見受けられました。

②:垂下式養殖

稚貝(種苗)を縄やカゴ、網袋に入れて海中に垂下し、約1~2年程度かけて成長させる養殖法です。
この養殖法は日本海や噴火湾で行われており、時期で言うと冬~春にかけて水揚げされることが多いと言われています。

【補足説明】
ちなみに、地まき式か垂下式かは沿岸部ごとに変わります。
内訳は以下の通りです。

■地まき漁業・・・オホーツク海、根室
■垂下式養殖・・・噴火湾、津軽海峡、サロマ湖、日本海

オホーツク海に面した湧別町で養殖されたホタテがおいしい理由とは?

北海道産のホタテの中でもオホーツク海で養殖されたホタテはとりわけ質や味が格別だと高い評価を得ています。
その理由は先ほど紹介した“地まき式養殖”という育て方とオホーツク海の栄養にあるそうです。

オホーツク海では植物プランクトンの繁殖が活発なため、放流された稚貝は栄養たっぷりのプランクトンを餌にすくすく育つことができます。

また、オホーツクのホタテは貝柱が大きくぷりぷりな食感という特徴があるのですが、その理由について東京農業大学の美土路知之教授は以下のように述べています。

あまり知られていないことかもしれないが、ホタテ貝はヒトデなどの天敵が接近すると2枚の貝を開閉させたジェット噴射で1~2メートルを勢いよく移動することがある。この開閉に使われるのが筋肉に相当する貝柱部分で、カゴの中でジッと育てられて運動量の少ない貝に比較すると、だいぶ違うようである。すなわち、冷たく豊かな栄養分を含んだ海で、運動量も豊富となることから、旨味成分が多く貝柱も太く肉質組織のキメも細かく食感の滑らかさにもつながっているというのが、地域の生産者たちの自慢となっている。こうしたことから他の産地とは異なるメリットを多く持っている。

引用:オホーツクのホタテはなぜウマイ-東京農業大学

つまり、ホタテの貝柱が大きくぷりぷりしているのはたくさん運動した証ということ!

ホタテの貝柱を食べる際、大きさや食感に注目してみるとそのホタテの運動量を知ることが出来て面白いかもしれませんね。

湧別町にあるオホーツク湧鮮館ではぷりぷりホタテが購入できる!

湧別町|ホタテ販売する湧鮮館
湧別町を訪れた際はオホーツク湧鮮館に足を運んでみてください!
ここではオホーツクで育ち、身が引き締まったぷりぷりホタテを購入することが出来ます。
ただし、販売されているのは4月~12月上旬までなので、湧別町のホタテをお求めの方は時期に気を付けてくださいね。

また、湧別町のオホーツク湧鮮館では、検品査定会で5年連続日本一を獲得した一級品のホタテ干し貝柱も販売されています。
このホタテ貝柱は色・形・味の全てにおいて最古級品ということで定評です。
更にソフト貝柱や冷凍ホタテ貝柱、ホタテ醤油、ホタテ珍味・加工品など多くの製品が取り揃えられているということで、ホタテ好きさんにはたまらないスポットだと言えるでしょう!

参考:特産品|観光情報|湧別町

赤玉ホタテって知ってる?

ちなみになのですが、貝柱が通常よりも赤いホタテを見たことはありますか?

赤玉ホタテ

画像の真ん中にある赤色のものがそれで、 “赤玉ホタテ”と呼ばれています。
この赤玉ホタテは通常のホタテと同種類ではあるものの、突然変異によって赤色の色素成分“カロチノイド”が多く含まれ赤色に変化したもので、眼病や生活習慣病などを含めた多くの疾病予防効果が期待できるそうです。

また、赤玉ホタテはとても希少価値が高く、その数は1000粒に数粒程度だと言われています。
とても珍しいものになるので、お目にかかることがあればぜひ一度召し上がってみてはいかがでしょうか?

オホーツク海のホタテのおいしい食べ方

ホタテ

というわけでここまで湧別町の名産品、ホタテについて話してきましたが、おいしい食べ方にも触れておきましょう。
ホタテは色んな調理法でおいしく食べることができますが、オホーツクで育った新鮮なホタテを堪能してもらうには『お刺身』がオススメだと言われています。

というのも北海道産ホタテ特有の濃厚で甘みが強く、身がきゅっとしまった歯ごたえを楽しむのには加熱調理などを加えずシンプルにお刺身でいただく方法が1番だからだそうです。

また、お刺身以外にも網焼きや炙り焼き、バター醤油焼きといった定番調理から、北海道ならではと言われるしゃぶしゃぶで少し火を通す方法もおいしくホタテを食べることが出来るとわれています。

北海道ぎょれん』というサイトにはホタテを使用したオススメレシピがたくさん紹介されているので、ぜひご覧になってみてくださいね!

ホタテは切り方によっても味が変わる

ちなみに、ホタテ養殖を長年行っている漁師さんによると、ホタテは切り方によっても味が変わるらしいですよ!

ホタテ横カット【横カット】
貝柱の繊維を断つように横にカットするととろけるような食感になり、濃厚な甘みを感じることが出来ます。

 

ホタテ縦カット【縦カット】
対して貝柱の繊維に沿って縦にカットすると弾力を適度に感じ澄み切った甘みを楽しむことが出来ます。

切り方によった味の違いをぜひ確かめてみてね!
ホタテ
ホタテ

オホーツクのホタテが楽しめるスープカレーを紹介

北海道と言ったらスープカレーも人気です。
スープカレーにも色んな種類がありますが、ここでオホーツクのホタテを贅沢に使用して作られたボリュームたっぷりのスープカレーをご紹介します!

北海道えんがるスープカレー【オホーツクホタテ】

 

この商品は、北海道産ホタテが丸ごと入った海の香り漂うスープカレーです。
1食あたり300g入りで具材はホタテの他、北海道産のじゃがいもや、にんじんもゴロっと入っているので食べ応えが抜群になっています。

独自の手法で仕上げた濃厚な黄金色のスープと、じっくり煮込まれた野菜とホタテを楽しんでみませんか?

2022年4月OPEN! 遠軽町のワーケーション施設を2カ所紹介

静寂な森の中でワーケーションという働き方を

2022年4月に北海道遠軽町にて静寂な森の中で働くことのできる複合施設が2カ所でオープンします。

白滝の森の中に佇む、煙突屋根の「自家焙煎珈琲と森のお宿 森の暮らし」
丸瀬布の山林深い場所に位置するコワーキングスペース「ワーケーションオフィス ENGARU」

遠軽町の自然豊かな環境で体を休めながら新しい働き方、暮らし方を見つけてみてはいかがですか?

ワーケーション北海道遠軽町【森ではたらこう】ENGARU WORKCATION LIFE
(運営 DBX HLDGS株式会社 代表 壽永隆之)