有名な昔話、「鶴の恩返し」はタンチョウがモデルだと言われています!
タンチョウといえば釧路湿原が有名で、北海道ではシンボル的な存在の鳥類です。
江戸時代ごろまでは北海道各地に生息し関東でも目撃されていたタンチョウ。
明治時代になると乱獲がはじまり、一時は絶滅したとまで言われていました。
しかし、その後北海道の釧路湿原で10数羽が確認されたことにより絶滅という認識は解かれることになったのです!
そのため主に釧路湿原周辺に生息しているイメージでしたが、タンチョウがオホーツクでも見ることができる!との情報を得たので、今回はタンチョウの生態や、オホーツクでタンチョウを見ることができるスポットについてご紹介していきます♪
【目次】
日本最大級の野鳥タンチョウの生態って?
タンチョウは北海道に生息するツルの一種。
河川や湿原、湖などに生息していて全長は100~150cmほど、翼を広げた大きさはなんと240mにもなります。
羽ばたく姿は華麗なダンスをしているかのように美しく、見る人を魅了します。
そのルックスは全身の羽が白く、くちばしの付け根から首にかけて黒いのが特徴です。
また頭が赤いことから、赤を意味する「丹」と頭頂部の「頂」からタンチョウと名付けられました。赤い頭の正体はというと、実は皮膚が赤いわけではなく、血流が見えるほど細かいこぶが密集しているもの!
このこぶは、繁殖期に興奮したり天敵に威嚇する時に血流が激しくなり、普段より膨張して赤くなります。
ちなみに「鶴は千年」ということわざがありますが、実際の寿命は平均して20~30年なのだそうですよ!
タンチョウは一時絶滅の危機に…?
冒頭で「タンチョウは一時絶滅したとまで言われてきた」とお話しました。
なぜなら明治時代にタンチョウの乱獲・及び湿原を開拓したことによりみるみる数が激減し、絶滅したものだと思われていたからです。
しかし、大正時代になると10数羽のタンチョウが釧路湿原で再確認!その後1935年に天然記念物・1952年に特別天然記念物に指定されました。一時は絶滅したとまで考えられていたタンチョウですが、再発見されたことにより国や自治体によるタンチョウの保護施策が計画されるようになったのです。
当初は保護施策がなかなかうまくいかず、ドジョウの放流・セリなどの植物の移植などが行われましたがすぐには数が増えなかったのだそう。
ところがあるとき、畑に置かれたトウモロコシを数羽のタンチョウが食べに来たことをきっかけに給餌がうまくいき、今ではなんと1,800羽まで回復したと言われています!
繁殖期に見れるタンチョウの舞ってなに?
春の繁殖期になるとつがいの相手をみつける時期になります。
そのときに2羽が向かい合って翼を広げ、首を曲げて前屈みになったり、2羽が首を伸ばして上を向きながら泣きかわす動作は、オスとメスの求愛行動です。
先ほどお話したようにタンチョウは翼を広げるとおよそ240mにもなります。
そのため、タンチョウの白い羽と大きい身体・動きの優雅さから、この求愛行動は「タンチョウの舞」「タンチョウのダンス」「求愛ダンス」と呼ばれているんですよ♪
オホーツクでタンチョウが見れるかも!
タンチョウ保護活動の成果があり、現在では釧路周辺の他にも霧多布湿原、別寒辺牛湿原など、道東の湿原、十勝川流域、そしてオホーツク地域で確認されています。
タンチョウは本来渡り鳥ですが、北海道に生息しているのは留鳥で1年を通してその姿をみることができます。
春から夏はタンチョウの繁殖や子育ての時期です。そのため湿原を中心に見ることができます。
また、秋から冬は雪原から気高く飛び立つ姿や給餌場でエサをついばむ姿を観察することができますよ♪
タンチョウを見るのにおすすめのスポットをご紹介♪
画像引用:日本野鳥の会オホーツク支部ブログ|藻琴湖
こちらがオホーツクエリアで高確率でタンチョウが出現するスポットです!
・藻琴川付近の牧草地
・散策や季節ごとのレジャーを楽しめる女満別湖畔
・止別周辺の畑
濤沸湖では6~7月に出現する確率が高いです!
また濤沸湖の平和橋周辺では湖の解氷が進む3月になると、北帰行をはじめる天然記念物のオオワシやオジロワシなども間近で見れるチャンスがあります。
オホーツクは野鳥がたくさん生息するエリアになるので、タンチョウの他にもさまざまな鳥たちが暮らしていますよ。
タンチョウが必ずここにいるという保証はできませんが、湖めぐりがてらタンチョウさがしを楽しんでみるのも良いですね♪
オホーツクを優雅に舞うタンチョウを一度は見てみたい!
国内で唯一北海道でみることができる貴重なタンチョウ、北の大地を優雅に舞う姿を一度は見てみたいものです。
タンチョウのつがいは相手が死ぬまでともに過ごし、子育ても夫婦が強力して行っていくため人間の夫婦が見習うべきところが多い!と言われています。
そういった愛情深さを知り、ますますタンチョウの魅力に引き込まれる方も多いのではないでしょうか?
そしてもしもタンチョウに出会った場合には〈タンチョウに近づかない〉〈餌をあげない〉〈大声を出してびっくりさせない〉〈私有地には入らない〉などマナーはしっかりと守った上で観察しましょう!
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